栄のカフェアートスペース「spazio rita(スパジオ リタ)」(名古屋市中区栄5、TEL 052-265-7176)で7月4日、「クラブ・ライブハウスの未来 ~keep the music and smile 勉強会~」と題したトークイベントが開催された。
当日は、ダンス規制法の改正を求めた「Let's DANCE」という活動の担当者や、同活動を支援する名古屋の弁護士の倉知孝匡さんが風営法(ダンス規制法)についての概要や問題、法改正を求める各地の活動などを紹介した。
「Let's DANCE」担当者は、「65年前にダンスホールやキャバレーにおける売春を取り締まるために制定された風営法は今の時代に合ってはいない」としながらも、「クラブという場所が、一部の事件などの影響で、『暴力や薬物が横行しているのでは』と思われてしまっているのも事実」と話す。「理不尽とも思える法改正に向けた活動は続けながら、クラブカルチャーを取り巻く店や人々には、地域社会との連携しながら、クラブシーンのイメージアップにつながるような活動を続けていく必要がある」と話し、名古屋を中心に活動する音楽関係者らが熱心に耳を傾けていた。
ダンス規制法の改正を求める活動の発端は、無許可営業など風営法違反を理由としたクラブの摘発が東京や大阪で相次いだ問題。この問題については、音楽家の坂本龍一さんやいとうせいこうさん、大友良英さんらが呼び掛け人に名を連ね、「若者がダンスや音楽を楽しむクラブやライブハウスを文化の発信地として守るべき」と、「風営法からダンスの文言をなくす」ことを目的に全国で署名活動を行ってきた。今年5月13日には約15万人の署名を国会に提出し話題になった。