NPO法人「大ナゴヤ大学」(名古屋市中区大須3)が中心となり運営する「SOCIAL TOWER 事務局」は10月19日・20日の2日間、テレビ塔下と北に広がる久屋大通公園を使ったマーケットイベント「SOCIAL TOWER MARKET(ソーシャルタワーマーケット)」を開催する。
2回目を迎える同イベントは、名古屋テレビ塔とその周辺の活性化を目的として同団体が昨年立ち上げたプロジェクト「SOCIAL TOWER PROJECT(ソーシャルタワープロジェクト)」の一環。昨年は延べ10万人の来場者数を記録した。
マーケットイベント開催の経緯について、同団体の加藤幹泰学長は「ソーシャルタワープロジェクトは、電波塔としての役目が終わっても人々がテレビ塔に集い、そこからさまざまな情報や価値が発信されていく場所になればとの思いを込めて、『名古屋テレビ塔に新しいカタチの社交場を』をテーマに立ち上げた」と振り返る。「『社交場』で大切なことは人と人とのコミュニケーション。『市場』という仕組みは、まさに売り手と買い手、そこに集う人たちとのコミュニケーションが生まれる場所なので、マーケットイベントという手法に着目して企画を練ってきた」と話す。
当日はアンティーク雑貨や古着、アクセサリー、日用雑貨、生花店などのほか、野菜やコーヒーなどを販売する店など約70店が軒を連ねる。出店については、「このマーケットは単純に一般公募で集まってもらうフリーマーケットではなく、スタッフが一軒一軒厳選して、声を掛けながら出店交渉してきた」という。「名古屋テレビ塔のように『長く愛されてきたもの、これからも愛され続けるであろうもの』という視点で、こだわりをもった作家さんや出店者さんに集まってもらっている」と自信を見せる。
「今年からの試みとしては、テレビ塔の中も会場に使っていること」と加藤さん。「テレビ局の機材が搬出された後の部屋は無機質でガランとしているが、大きな窓からは公園の緑が見渡せる不思議な空間。そこもイベント会場にすることで、普段見られないテレビ塔の中を知ってもらい、より関心を持ってもらえるきっかけづくりになれば」とも。
通常は観光バスの駐車場として使われているテレビ塔北側の駐車場には音楽ステージを設置。「なかなかテレビ塔の北側には人が流れないと言われているが、駐車場やロサンゼルス広場まで会場に使うソーシャルタワーマーケットを通して、北側のエリアにも足を運んでもらいながら、このエリアの魅力について考えるきっかけになれば」と加藤さんは期待を込める。
当日の出店者情報はホームページやフェイスブック、ツイッターで随時配信している。音楽ステージの主な出演者は、MASH、KEISHI TANAKA、QUATTRO、ロベルト杉浦、チャラン・ポ・ランタンなど。
開催時間は11時~16時30分。入場無料。