大須のプロモーション会社「ソーホー・ジャパン」(名古屋市中区大須3、TEL052-243-1030)が3月4日、地域特化型のクラウドファンディング「FAAVO(ファーボ)愛知」の運営を開始した。
「FAAVO」は「地元を盛り上げるプロジェクト」と「地元を支援したい人」をつなぐ地域特化型のクラウドファンディング・サービス。サイト上に地域活性化プロジェクトを発表する場を作り、内容に共感した人々から広く支援金を募ることで実現を手助けする。2012年のスタート以来、全国に広がりを見せ、250を超えるプロジェクトが目標を達成。愛知は33番目の拠点となる。
ソーホー・ジャパンの吉川章さんは「資金提供の呼び掛けは昔からあった手法だが、現在はインターネットの発信力により、より広い地域に伝えることができるようになった。地元を盛り上げようと頑張っている人たち(プレイヤー)と、故郷を応援したい人たち(サポーター)の思いをつなげる場を作り、企画を形にしていく触媒になれたら」と意気込みを話す。
愛知の第1弾プロジェクトは「織田信長をモチーフとしたスーツの開発」。かつて隆盛を誇った愛知県の繊維業界を、地元の人気武将とのコラボレーションで盛り上げる。「FAAVO大阪」で多くの支援を受け、真田幸村モデルのスーツを成功させた紳士服メーカー「NFL」が、長年にわたり生地を使用してきた愛知県愛西市の「冨文毛織」とタッグを組んで製作。支援者には支援金額に応じて、信長をモチーフにしたマントやオーダーメイドのスーツなどのリターンが行われる。
吉川さんは「第1弾は地域を象徴する企画にしたかった。信長の力強いイメージでプロジェクトを達成し、尾州毛織物の素晴らしさを広めることを目指す。これからも共感できる、参加したくなる企画で愛知にインパクトを与えていきたい。応援したいものを選択できる民間型ふるさと納税のつもりで、サポーターになっていただけたら」と呼び掛ける。