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アーティストと共に愛知の魅力を掘り下げる連続イベント-名古屋テレビ塔で

「カイツブリの塔」フライヤー

「カイツブリの塔」フライヤー

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 名古屋テレビ塔(名古屋市中区錦3)で3月8日から、「住む土地深くダイブして、あらためて『ふるさと』と出会う」ことをテーマにしたシリーズイベント「カイツブリの塔」が始まった。

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 同企画は、さまざまなアーティストとともに、トークやワークショップ、演奏会などいろいろなアプローチで自分の住む土地をあらためて見つめ直すきっかけを作ることを目的としている。

 企画を担当したのは、愛知県出身の熊谷充紘さん。熊谷さんは、以前東京で仕事をしており、銀座でのギャラリー運営や、東京・京都でイベントの企画運営を行った経験も持つ。結婚を機に地元に戻り、「自分の生まれ育ったこの土地のことを、自分自身ももっと深く知ろう」と思ったことからイベントを企画したという。

 会場をテレビ塔にしたことについて、熊谷さんは「『日本最古の電波塔』ということに、とてもロマンを感じた。せっかく歴史のある塔なのだから、これまでとこれからをつなぐシンボルとしてとして、企画の舞台には最適だと感じた」と話す。

 イベント名については、「カイツブリという鳥には、アメリカの先住民の言い伝えで、海底の泥をつかんで浮上し、その泥を材料にして私たちの住む陸地がつくられたという話がある」とし、「私たちもあらためてカイツブリのように深く、住む土地にダイブしたら、新しい土地の姿に出合うことができるかもしれない。そこでつかんだものを積み重ねて塔をつくり、高く、広く、柔らかな視野で、ふるさとを見つめ直すことができたら、という思いが込められている」と話す。

 次回は3月21日17時から、「ことばをはこぶ〈鳥〉」と題し、書家の華雪さんと一緒に、テレビ塔からの景色を見て感じた街への思いを「鳥」という文字にしたためるワークショップを行う。同日19時30分からは「水の環」と題した演奏会を開催し、アコーディオンとコントラバスのデュオの「mama!milk」さんが演奏を披露。そのほか、22日はコトリンゴさんが音楽を奏で、山口洋佑さんがライブペイントを行う「カイツブリがはこぶもの~海底編~」、28日は、haruka nakamuraさんが音楽を奏で、小木戸利光さんが朗読をし、塩川いづみさんがライブドローイングを行う「カイツブリがはこぶもの~天空編~」、29日は小説家のいしいしんじさんが即興で小説を書き上げ朗読する「その場小説」の、計5企画がこれから展開される。また、狩野岳朗さん、fancomi、山フーズ、成地亜紀さんら11人の作家が出展する「雨乞いの仮面展」も同時開催している。

 熊谷さんは「これからも、春休みや夏休みなどに定期的に展開し、外に出て行った人たちが帰省するきっかけにできれば」と意気込む。

 イベントへの参加には申し込みが必要。ホームページで受け付け、参加費や開催時間などの詳細も確認できる。

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