三越名古屋栄店（名古屋市中区栄3、TEL052-252-1111）7階「特選美術画廊」は4月29日から、画家・横山智子さんの個展を開催している。

　横山さんの作品は、さまざまな「青」をベースにした色彩と透明感のある美しい空間表現で構成された静かに広がる「ブルーの世界」が特徴。青を基調とした作風は作家からも愛されており、数多くの文芸誌や書籍の挿絵・装丁画として起用されている。主な装画は、池澤夏樹さんの「きみのためのバラ」、小池真理子さんの「望みは何と訊かれたら」「二重生活」など。特に最近の小池真理子さんの作品には欠かせない存在であり、小池さんの最新作「千日のマリア」の装画も横山さんが担当している。

　横山さんの個展は、三越名古屋栄店では約2年ぶり2回目の開催。今回は、チョウやバラを主要なモチーフに限りなく透明感のある美しいブルーの世界を、ミクストメディアという技法で表現された30余点を展示する。会期中は横山さん自身が会場で作品の説明を行うという。

　開催時間は10時～20時（最終日は17時まで）。入場無料。5月5日まで。