名古屋グランパスの新社長に就任した久米一正さんが5月22日、大村秀章愛知県知事、河村たかし名古屋市長を表敬訪問した。
久米さんは4月16日にGM(ゼネラルマネージャー)からクラブ史上初となる常勤社長に就任。日本プロサッカーリーグ理事も兼任している。同日に佐々木眞一前社長の副会長、中林尚夫取締役の専務への昇任、豊田章夫トヨタ自動車社長のグランパス会長への就任も発表。また、5月1日にはクラブOBで元日本代表の小倉隆史さんのGM補佐への就任も発表された。
中林専務らとともに愛知県庁を訪れた久米新社長は「25年前にも川渕三郎さんと愛知県庁を訪れた。当時、瑞穂陸上競技場(現・パロマ瑞穂スタジアム)はピッチの大きさがFIFAの規定する基準を満たしていなかったため、何度も相談したことを思い出す。名古屋のサッカーチームを実現するために、本当に応援していただいた。これからも毎試合、元気、笑顔をモットーにやっていく。引き続き、応援をお願いします」と就任のあいさつ。
大村知事は「グランパスは県民から応援されているクラブ。サッカーを通じた地域の活性化や、青少年の非行防止、いじめ防止の啓発など、県の取り組みにもご協力を頂いている。愛されているだけに、県民が成績に一喜一憂する。これからも、しっかり応援していきたい」と話した。
その後、久米社長から田中マルクス闘莉王選手らによる県内児童への招待シートの目録が手渡され、大村知事から感謝状が贈呈された。
続いて久米社長らは名古屋市庁舎を訪問し、河村市長に就任のあいさつ。名古屋市内での新スタジアムの構想や、各スポーツの協力体制の強化などについて意見交換した。中林専務の「サッカー以外のチーム、団体とも連携して、名古屋を『スポーツ処(どころ)』にしたい」という言葉に、河村市長は「素晴らしい目標。早速、具体的に各スポーツの関係者が話し合える場を作りましょう」と呼応。大いに盛り上がる対談となった。