「アートラボあいち大津橋」(名古屋市中区丸の内3)と「アートラボあいち長者町」(中区錦2)で1月8日から、展覧会「名古屋百人百景」が開催されている。
「アートラボあいち」は「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」をテーマに8月11日から開催される国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」に向け、さまざまな情報発信や企画を行う施設。あいちトリエンナーレ2016や現代アートに関する情報の提供や愛知県内の芸術大学と連携した定期的な展覧会が行われている。
同展は昨年11月1日に名古屋城下碁盤割エリアで開催された街歩きと撮影を楽しむ企画「名古屋百人百景-わたしがみつけたまちの新名所100人撮影会-」の写真を集めたもの。応募した2歳から69歳までの約100人の参加者が名古屋城下を歩き、それぞれの視点で新しい街の魅力を再発見。1人1台配布されたインスタントカメラで、それぞれ27枚の写真を撮影した。
大津橋会場では約100人2700枚ほどの写真を全て展示。長者町会場では撮影会の様子を収めた「百人百景のプロセス展」と審査員が選んだ各賞の「受賞作品展」が行われている。
9日にはアートラボあいち大津橋で、NPO法人まちの縁側育くみ隊の延藤安弘さんを司会にトークショーが行われた。トークショーでは港千尋あいちトリエンナーレ2016芸術監督や堀川文化探検隊の伊藤正博さんらをゲストに招いて撮影会を振り返り、各種受賞作品を発表。伊藤さんと港芸術監督らは独自の視点で選んだ各賞を発表し、写真展企画への感想などを語り合った。
港芸術監督は「集まった写真の中に、キャラヴァンが泊まる家である『サライ』がいくつも写っているように感じた。今日は皆さんと一緒にサライを発見しながら楽しめるトリエンナーレにできると確信できた。開催まで魅力的なイベントを続けていく。多くの皆さんに盛り上げてもらいたい」と8月のトリエンナーレ開幕に向けて意気込みを語った。
開館日は大津橋=金曜~日曜・祝日、長者町=木曜~土曜。開館時間は両館とも11時~19時(金曜は20時まで)。入場無料。今月31日まで。