7月1日、名古屋城二の丸広場で大学生によるイベント「どすこい名古屋城RAVE」が行われた。
イベントの主催者は、名古屋大学相撲部の学生が中心となる現役大学生の活動団体「Born Japanese」で、同大学内で素人相撲大会を開催したり、クラブOZON(旧ヘラルドシネプラザ内)で相撲パフォーマンスを行うなど、「相撲を若者に普及させる」ことを目的に活動を続けており、今回のイベントもその一環だという。
内容は、夜の名古屋城の天守閣を背景に設置された土俵で素人相撲大会を行い、BGMにはクラブミュージックを合わせるという異色なもの。当日は1,700名を集客し、その大半が学生だったという。50人が参加した相撲大会では土俵に続く花道も設けられたほか、相撲大会の決勝戦ではDJがセレクトしたテーマ曲を流し、決勝出場者にスポットライトを当てて登場させるというパフォーマンスも行なわれ、一番の盛り上がりを見せていた。
広報担当者は、「今回は今までのものを超えるような規模の大きいイベントを開催したいと思い、『名古屋開府400年』が間近であることから、同会場での開催を思いついた。これからの名古屋を盛り上げていくには、20代~30代を中心とした若者が斬新なアイデアと行動力が必要だが、一方で、名古屋独自の文化の再認識と継承も不可欠。『若者の文化と伝統文化の融合』をテーマに、イベントを通じて名古屋の活性化を図りたい」という。
実施に際しては「大規模なイベント開催の経験者がいないため、マニュアルも何もなく始めるのは大変だった。学生主催のため特に資金面では苦労し、授業との両立も大変だった」とも話している。
今年9月2日には岐阜県恵那市で、地域の若者と協働でジャズと相撲を融合させたイベントの開催を予定している。今後は、ビーチや寺、商店街などで相撲大会を開催していきたいという。