栄の「丸善名古屋本店」(名古屋市中区栄3)と名駅の「ジュンク堂書店名古屋店」(中村区名駅3)で現在、フェア「私が22歳で出会いたかった5冊」が行われている。
同フェアは、元プロ野球監督の野村克也さんをはじめ、女優・歌手の夏木マリさんや、元総合格闘家の須藤元気さん、作家の西加奈子さんなどさまざまな分野で活躍する10人がブックキュレーターとなり、「22 歳で出会いたかった本」を紹介する企画。本の通販ストア、電子書籍ストアなどのネット書店とリアル書店を連携させたハイブリッド型総合書店「honto」が企画し、全国の丸善、ジュンク堂書店11店で開催している。
「honto」は、2月に発表された学生生活実態調査で、大学生の1日の読書時間が平均23.6分と3年連続減少し、「0分」の割合が 53.1%と5年連続増加となり、読書離れが進行している実態に注目。20代前半の読書意欲向上に寄与したいとの思いから、同企画テーマを決定した。大人と認められて2年がたち、多くの人が新社会人としてスタートを切るなど、人生の岐路に立つことが多い「22歳」という年齢を各ブックキュレーターが振り返り、5冊の本を選出。その本を選んだ理由をコメント付きで紹介している。
22歳でプロ野球「南海ホークス」の選手として活躍していた野村さんは、「論語」(孔子)、「五輪書」(宮本武蔵)などを選書。「社会に出る時、大事なのは『正しい努力』をすることだ。何も考えずに努力しても実にならない。その手始めにすることが読書だと思う。本の中にある先人の言葉や経験には、よい人生を送るヒントが詰まっている」とコメントし、若者にエールを送る本を紹介している。
両店とも営業時間は10時~21時。5月23日まで。