アメリカ同時多発テロのハイジャック機内の状況を再現した米映画「ユナイテッド93」の試写会が8月5日、大学生の企画により伏見ミリオン座（中区栄1、TEL 052-212-2437）で開催される。

　今月12日に公開される同作は、テロの犠牲となった4機の旅客機の内の最後の1機「ユナイテッド93便」の機内をドキュメンタリー・タッチで再現したもので、乗客たちが立ち向かい、テロの目標とされていた首都ワシントンではなく、ペンシルヴェニア州に墜落するまでを描いている。監督は「ボーン・スプレマシー」のポール・グリーングラス。

　今年4月に全米で公開された同作は賛否両論を呼び、予告篇の上映を中止する映画館もあったという。こうした動きを当時、ニューヨークに滞在していた早稲田大学3年の星野希さんが知り、日本でも学生に「考えるきっかけとなれば」と思い、同作の試写会を6月に東京都内で開催した。

　その動きを名古屋の愛知淑徳大学3年で映像制作を活動内容とするNPO「サムライハーツ」のメンバー、池田元希さんが知り、「ぜひ名古屋でも開催したい」と、星野さんと配給会社のUIPに話を持ちかけ実現した。

　名古屋での試写会開催について池田さんは、「映画館の確保に手こずり、告知が大幅に遅れた。しかしより多くの人にこの映画を見てもらい、そこに込められたメッセージをしっかり受け取ってほしい。受け取るメッセージは人によって違うと思うが、そうした主観を大事にしてほしい」と話す。

　試写会開催は10時15分からで、観覧希望者はko413ne＠yahoo.co.jpまでメールで申し込む。定員＝106名。

ユナイテッド93