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「あいちトリエンナーレ2019」参加アーティスト第1弾発表 新たに音楽プログラムも

「あいちトリエンナーレ2019」の参加アーティスト第1弾発表。写真はジェームズ・ブライドルさんの作品 《ドローン・シャドー002》2012、イスタンブール(トルコ)

「あいちトリエンナーレ2019」の参加アーティスト第1弾発表。写真はジェームズ・ブライドルさんの作品 《ドローン・シャドー002》2012、イスタンブール(トルコ)

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 2019年に開催される国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の記者会見が10月18日、愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1)で行われ、参加アーティスト第1弾が発表された。

参加アーティストに愛知出身の永田康祐さんら

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 同芸術祭は「情の時代 Taming Y/Our Passion」をテーマに、来年8月1日から10月14日の75日間にわたり開催される。会場は愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、四間道・円頓寺地区などの名古屋市内と豊田市。参加アーティストの作品を県内の数か所の文化施設で巡回展示する「モバイル・トリエンナーレ」も行われる。

 アーティストは国内外から国際現代美術展に60組程度、映像プログラムに10組程度、パフォーミングアーツに10団体程度が参加する。第1弾として、第55回ヴェネチア・ビエンナーレで日本館の展示が特別表彰を受賞した田中功起さん、海外誌で「ヨーロッパで最も影響力のある100人」に選ばれた科学技術者でジャーナリスト、アーティストのジェームズ・ブライドルさん、愛知出身の永田康祐さんら、国内外32組が発表された。

 「アーティストの選出は、テーマに合うかどうかを重視して選んでいる」と津田大介芸術監督。「参加アーティストには、国際芸術展ではあるが、愛知に備わっている地域の魅力を発掘してもらい、皆の前に提示してもらいたい。同時に実現するには難しいハードルではあるが、地域の魅力が向上し、分かりやすく、それでいて質の高い作品を目指している」と話す。

 新たな企画として「音楽プログラム」の開催を発表。愛知芸術文化センターやオアシス21などを回遊しながら楽しむ「あいちトリエンナーレ2019 MUSIC & ARTS FESTIVAL」や、四間道・円頓寺地区で、美術と音楽の垣根を越えた企画を行う。

 幅広い層を対象にした教育普及の取り組み「ラーニング」も発表。多くの人が同芸術祭に主体的に関わっていける仕組みをトータルにコーディネートしていくという。来場者が作品への興味を掘り下げ、作品から受けた印象を表現活動や語りの場へ発展させられるような場づくりを行い、子どもから大人までが相互に学び合い、創造性を楽しむ場「アート・プレイグラウンド」を展開する。ボランティアは11月1日から募集開始。参加者には、来場者への案内だけではなく、自身も楽しみながら参加できるような新たなトレーニングプログラムを開講。作品を楽しんでもらう対話型鑑賞の技法などを伝えていく。

 津田芸術監督は「美術がよく分からないという人でも楽しめる芸術祭にしたい。この芸術祭が切掛けで、興味が無かった人が美術に触れるようになれば、文化プログラムとして開催した意味がある。先端的といわれている芸術祭では、来場者が作品の前でワイワイと語り合っている。あいちトリエンナーレでも、美術作品がコミュニケーションの起点になるようにしたい。通常の美術の説明文とも違う、作品を理解しやすくなるコンテンツを全ての参加アーティストに用意したいと考えている」と意気込む。

 残りの参加アーティストは、来年3月に発表予定。

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