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ヒサヤオオドオリパークにバイオ燃料で動く「デロリアン」 「ヘラルボニー」の企画で

ゴミ(衣料品)をリサイクルして得られたバイオ燃料で動く「世界で1台のデロリアン」の前で、ヘラルボニーの松田崇弥社長(左)と店長の大田雄之介さん。後ろは三重のアーティストの作品

ゴミ(衣料品)をリサイクルして得られたバイオ燃料で動く「世界で1台のデロリアン」の前で、ヘラルボニーの松田崇弥社長(左)と店長の大田雄之介さん。後ろは三重のアーティストの作品

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 ゴミ(衣料品)をリサイクルして得られたバイオ燃料で動く「世界で1台のデロリアン」が11月28日、ヒサヤオオドオリパーク(名古屋市中区錦3)に登場した。会場は同施設ゾーン4内店舗でアートライフ・ブランド「ヘラルボニー」が展開する企画「サステナブル・ミュージアム」。

鮮やかなアーティスト作品は期間終了後トートバッグに生まれ変わる

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 ヘラルボニーは知的障がいがあるアーティストが描く作品を日本の職人が作る商品に展開し、社会に提案するブランド。同社の松田崇弥社長は「ヘラルボニーという名前は自閉症の兄が子どもの頃に自由帳に記した言葉。意味を兄に訪ねても『分からない』というが、字面や響きがよかったのかもしれない。自閉症やダウン症の人でも心では面白いと思っていることでも広げられない、そんなイメージを変えていくことが必要と感じている」と話す。

 「世界で1台のデロリアン」は、古着を化学分解した再生原料を使い、服から服を作るブランド「BRING」を運営する日本環境設計が企画し、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」誕生30年記念で行った走行プロジェクトで使われたもの。ヘラルボニーとBRINGのコラボを機に「サステナブル・ミュージアム」の一環で展示する。

 「障がいがあるアーティストの作品に適切な(金銭的な)価値を払う社会へ」をうたう同企。現在は名古屋と三重の作家を中心にした12作品を大きなターポリン生地で展示している。作品は期間終了後、生地を洗浄した上でトートバッグに生まれ変わる。一枚の作品を裁断し6つのトートバッグになる。店頭で予約販売も受け付ける。価格は2万7,500円。「美術館でも店舗でもある空間。福祉を起点に新たな文化をつくりだすチャレンジ」(松田社長)。

 作品内容について店長の大田雄之介さんは「0.5ミリのボールペンで根気強く描き続けた作品や、レコードジャケットを見て作家本人の色彩感覚で描き上げるもの、キャンパスを見ずにクレヨンで描く作家、作家が好きなノースウエスト航空をイメージした抽象的な作品、クレヨンで描き続けた絵を削った作品は、作家本人にとっては削りカスを丸めたものが作品で絵は副産物だというものなど、それぞれのこだわりが表れている」と話す。

 営業時間は10時~21時。12月27日まで。デロリアンの展示は今月10日~13日を除く。

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