栄のイベント広場「ミツコシマエ ヒロバス」(名古屋市中区栄3)で開催中の「名古屋城金シャチ特別展覧」の来場者が6月21日、8万人に達した。
栄のイベント広場「ミツコシマエ ヒロバス」で展示中の金しゃち
名古屋城天守閣から16年ぶりに地上に降りた金しゃちを、コロナ禍の疫病退散の願いを込めて展示している同展。観覧するほか、金しゃちの指定された部分に触ることもできる。
8万人になったのは小牧市在住の小川等さん・健(たける)君親子。妻の誕生日祝いを買いに栄を訪れ、同展会場を通りかかった際に健くんの希望で来場していた。
会場には名古屋市公式マスコットキャラクター「はち丸」と「名古屋おもてなし武将隊」の徳川家康さんと陣笠隊の踊舞さんが駆け付け、記念セレモニーが行われた。小川さん親子に記念品として約0.5グラムの純金が入った「純金×金シャチ×金運御守り」が進呈された。
等さんは「びっくりした。なかなかない記念になるような出来事でうれしい。金を見に来て、金をもらった」、健くんは「びっくりしたし、うれしい。金しゃちはテレビで見るより3倍くらいの大きさに感じた。もらったお守りは宝物にする。(金しゃちを触ってみて)ツルツルしていた硬かった。迫力があった」と笑顔を見せる。
児童館で読んだ江戸時代の本をきっかけに歴史が好きになったという健くんが家康に関する知識を披露したところ、名古屋おもてなし武将隊の家康さんが駆け寄り健くんに直接、自身の紹介を補足して伝えると、健くんが「なかなか、深いですね」と返すほほえましい一幕もあった。
同展実行委員会メンバーの山田興睦さんは「金しゃちは名古屋の人にとって誇りでありアイデンティティーでもある。金しゃちに触れた後には皆さん笑顔になる」と話す。夕方や平日が狙い目で、特に夜はライトアップされた名古屋テレビ塔と金しゃちのコラボを見ることができる。「テレビ塔と金しゃちの名古屋の2大スター競演。コロナ禍が続く中だが、残り3週間、たくさんの方に見に来てほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~20時(入場は閉場30分前まで)。入場料は500円(小学生以上)。7月11日まで。