徳島県を皮切りに全都道府県を車で旅をしながら写真を撮り、各地で個展を開催している徳島の写真家、川村公志(かわむらたかし)さんが10月16日、名古屋に到着した。
今年3月に徳島を出発した川村さんは、日本海側から各都道府県を回っており、現在は出発から7カ月目。今回の旅は2周目で、昨年6月に1周目を1年2カ月かけて成功させ、各地で撮った写真を「移動式個展 日本一周の旅」(2,300円)と題した写真集にまとめて自費出版している。
川村さんは、各都道府県に月曜日に到着する予定で動いており、それぞれ約1週間滞在する。滞在中、月曜~木曜はその土地の人々や風景を撮影するかたわら、車を停めて写真を展示できる場所を探し、金曜~日曜に移動している車を使って写真を展示するという。
川村さんは「旅の生活は、お風呂に入ったり布団で寝たりという普通のことが普通にできないことが辛いが、それ以上に、例えば『蛇口をひねると水が出る』など、当たり前のことが非常にありがたく感じられるようになったことの方が嬉しい。これからも全国の人の笑顔や風景を撮っていきたい」と話す。
名古屋での個展は20日~22日の3日間で、「名古屋テレビ塔」(名古屋市中区錦3、TEL 052-971-8546)の下で開催することが決定している。