覚王山の日泰寺(名古屋市千種区法王町1)で10月10日、舞台「名古屋をどり」の成功祈願の祈とうが行われ、西川流四世家元の西川千雅さん、出演者らが出席した。
「名古屋をどり」は西川流が開催している日本舞踊の舞台で、73回目となる今回は10月29日~31日、御園座(中区栄1)で開催される。今回は昨年12月に急逝した先代家元・西川右近総師をしのぶ追善公演を夜に行い、昼間は門弟による「西川右近追善舞踊会」を舞踊会形式で開く。
この日は右近総師ら西川流物故者供養の法要、続けて成功祈願を行った。千雅さんら公演出演者約30人が出席し、黒紋付きや着物姿で祈願を受けた。
成功祈願を終えた千雅さんは「物故者供養も兼ねてだったので、亡くなった方たちへの思いもひとしお。何とか今回の舞台は成功させたいとの気持ちでいっぱいになった」と話す。
千雅さんは「コロナ禍で私たち舞台人が舞台のあり方などを考えさせられた時期に、総師が急逝した。今回の名古屋をどりでは西川右近の一生を作品に込め、足跡を伝えたい。道なき道を歩み、道を作ってきた伝統芸能家らしからぬ生き方を皆さまに紹介し、それを私たちの誓いとして、もう一度再認識したいと思っている」と意気込みを語った
名古屋をどりは18時開演。入場料はSS席=1万450円(完売)、S席=8,800円、A席=5,500円。追善舞踊会は、29日=12時開演、30日・31日=11時開演。入場料は8,800円。