ダンス公演「愛知県芸術劇場×Dance Base Yokohama DaBYアソシエイトコレオグラファー鈴木竜トリプルビル」が12月3日~5日、愛知県芸術劇場(名古屋市東区東桜1)小ホールで上演される。
愛知県芸術劇場と、プロフェッショナルなダンス環境の整備とクリエーター育成を目指し、2020年に横浜市に設立されたダンスハウス「Dance Base Yokohama」(通称「DaBY(デイビー)」)の連携企画によるダンス公演。同劇場で「ダンスセレクション」や「あいちトリエンナーレ パフォーミングアーツ」など長年ダンスのキュレーターを務め、デイビーのディレクターにも就任した唐津絵理さんが、シリーズのプロデューサーを担当する。
第1弾では、デイビーで専任振付家を務める鈴木竜さんが全作品の演出・振付を担当。鈴木さんをはじめ、元NDT(ネザーランド・ダンス・シアター)の飯田利奈子さん、バットシェバ舞踊団アンサンブルで活躍した後、2年連続で日本ダンスフォーラム賞を受賞した柿崎麻莉子さんらが出演する。
上演する3作品は全て新作で世界初演。「never thought it would」は、鈴木さんのソロダンス。自身のダンスとの向き合い方とアイデンティティーをテーマにした創作。「DIRTY DEEDS DONE DIRT CHEAP」は飯田さん、柿崎さんら4人が出演。非対称な関係におけるコミュニケーションのあり方をダンスで表現する。「Proxy」は、インターネット・SNSなどのバーチャル空間における個人のあり方が問われている現代社会で、現代の身体の存在意義を問う作品。「ダンスハウス黄金4422」(中村区長戸井町4)と連携して創作し、オーディションで選ばれた愛知県出身のダンサー6人が出演する。
11月3日には、黄金4422で創作における現時点の成果発表を行い、「Proxy」の作品コンセプトを紹介した。鈴木さんは「今回の公演では、国内外で活躍するダンサーが出演する作品だけでなく、愛知県出身のダンサーたちと創作した作品を上演する。ぜひ愛知の皆さんに、世界と愛知がつながる瞬間を劇場で目撃していただければ」と呼び掛ける。
開演は、3日=19時、4日・5日=14時。料金は、一般=3,000円、25歳以下=1,000円、3歳以下は入場不可。