信州松本のそば処「もとき」が10月25日、名古屋で初となる店舗を松坂屋北館(名古屋市中区栄3)地下1階にオープンした。
同店は34年前松本で創業して以来、大将の本木さんが研究を重ね独自のそばを開発、その蕎麦を求めて全国から客が集まる有名店。「もとき」の蕎麦は、蕎麦の実の脂肪分を取った中心の部分しか使用しないため、そば粉の粘着力が弱まり打っていくうちに切れるため短めの麺になるのが特徴。蕎麦つゆのだしも焼津漁港から直接買い付けた鰹節を使用するなど、細部までこだわっているという。本木さんは「日本で一番おいしい蕎麦を作りたいと思いこれまでやってきた。プロもまねできない蕎麦作りをしている自信がある」と話す。
新店の店舗面積は約24坪で、席数は42席。主なメニューは、「もりそば」(750円~)、「ざるそば」(850円~)、「天ぷらそば」(1,300円~)、「そばから揚げ」(400円)、ひたし豆(300円)など。営業時間は11時~22時30分(オーダーストップ=21時30分)。
名古屋出店を決めた理由について「松本の店には全国からお客さんが集まるが、中でも名古屋の方はとても多い。今回の出店は名古屋のファンの方たちへの恩返し」(本木さん)と話している。また、「もときのそば打ちは簡単に教えることができない」という理由から弟子を取らないため、本木さん自ら名古屋に滞在し、そばを打っている。