トルコ建国100周年を記念する写真展「100 DISCOVERIES あなたの知らない魅惑のトルコ」が6月6日、名古屋セントラルパーク地下街「セントラルギャラリー」（名古屋市中区錦3）で始まった。

写真展の紹介パネルと作品が並ぶ

　同写真展はトルコ大使館が主催し、同国文化観光省とトルコ写真芸術連盟が共同で企画。東京、札幌で開催してきた。3会場目の名古屋では、同国の在名古屋総領事館が開催に協力する。

　国内外に住むトルコ国民を対象に「トルコの自然美と文化遺産」をテーマとする写真コンテストを実施し、応募のあった2076点から選んだ作品100点を展示する。展示作品には、2月の地震の被害を免れた遺跡や、コロナ禍の生活の様子を収めた写真もある。

　同総領事館のウムット・リュトフィ・オズテュルク総領事は「遺跡などは震災の影響を免れたものの、作品が切り取った風景の中には、大きな影響を受けた場所もある。震災前の風景を見てもらえるまたとない機会」と話す。

　初日には大村秀章愛知県知事が来場し、作品を鑑賞。オズテュルク総領事と、同大使館文化広報参事官室のカアン・ユルマズ参事官が、写真に切り取られた風景を解説した。トルコの地図を前に、国の成り立ちや地域ごとの特徴、風習、伝統などについて紹介する場面もあった。

　「地理的には遠く離れているが、トルコと日本の『心の距離』は近いと感じる」とオズテュルク総領事。「愛知には多くのトルコ人が生活している。トルコの美しい風景、四季、文化、遺産などを目にしてもらうことで、愛知とトルコのつながりが一層強くなることを願う」と笑顔を見せる。

　開催時間は10時～21時。18日まで。