NPO法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト(名古屋市中区大須3)は、栄のギャラリーで「KANBATSU-間伐材を使った消費型商品の提案展-」を催している。会場は、ナディアパーク・デザインセンター4階国際デザインセンターギャラリー(中区栄3、TEL 052-265-2106)。
同展は、名古屋・大阪・東京と活動の拠点が異なるデザイナーが「間伐材を使った消費型プロダクト」として、実用性のある作品を提案するもの。テーマには、「環境に関わる素材を使ったデザイン開発」「商品開発を見据えた企画」の2点を踏まえ、一般的にも比較的認知度の高い「間伐材」を取り上げたという。
作品は、上下どちらでも使用できるリバーシブル和食器や、ワインボトルの持ち運び・贈り物などに使用できるケース、「購入しやすく、アピールしやすい」ということから考えられた、焼印が押されたポストカード、「芳香・防臭・殺菌・水に強い」ということから考えられた、食器洗い用ブラシなど。作品にはそれぞれのコンセプトと、「デザインを行う際と生活の中で環境に心がけていること」についての作者のコメントが記載されている。
同法人は、「循環型企業の創出」を目指して、環境プログラムの推進を行なうことを目的に設立され、今年10月にNPO法人として認可を受けた。同法人の稲波伸行さんは「『間伐材』への取り組みは各地でも行われているが、魅力的な商品に出会ったことがない。今回デザイナーの力を借りて、「消費型」という視点で商品開発を行うという考え方を伝えたかった。『間伐材』というブランドのついた商品を日常に滑り込ませることで、山だけでなく環境に対するメッセージを受け止めてほしい」と話している。12月4日まで。