「鶴舞公園 夏まつり」(名古屋市昭和区鶴舞1)が7月13日~15日、園内で開催される。
昨年から始めたという園内の「奏楽堂」を囲んで行う盆踊りが目玉の一つの同祭。同企画担当の松田あやかさんによると、夏は春や秋に比べ来園数が減ることからスタッフで企画したという。
盆踊りは奏楽堂をやぐらに見立て行う。「昭和区民のうた『好きです昭和区』」や「炭坑節」「名古屋ばやし」「ダンシング・ヒーロー」などの楽曲を予定する。今年はちょうちんをつり下げたタワーを会場に設置し演出する。開催は13日・14日の18時、19時15分からの各日2回。松田さんは「もともと洋楽の普及のために建てられた洋風建築の奏楽堂で、日本文化の盆踊りを楽しんでほしい」と参加を呼びかける。
同園は1909(明治42)年に市が初めて設置した公園で、面積は24ヘクタール。「フランス式の洋風庭園と、回遊式の日本庭園が合わさった和洋折衷の公園。園内の奥の方や緑化センターにも足を運んでもらえるように、各所にプログラムをちりばめた」と松田さん。
「噴水塔」東ヒマラヤスギ並木では、近隣の名古屋工業大学の学生が協力する夜店コーナーを13日・14日の16時30分~20時に展開。1回100円でスーパーボールすくいやヨーヨー釣りなどが楽しめる。「鈴菜橋」では「胡蝶ヶ池(こちょうがいけ)」に生えるハスの葉に飲み物を注いで茎を通して飲む「碧筒杯(へきとうはい)」体験を13日の10時30分、14時から行う。定員は各回20人。参加無料。飲み物持参。
「緑化センター」では13日・14日の10時~12時、13時~15時に、紙で立体の花やその花を飾るフラワーランタンを作るなど、3種類のクラフト体験を用意する。「作ったランタンを持って盆踊りに参加してほしい」と松田さん。参加費は500円~。
15日16時からは「噴水塔」東側特設ステージでフラダンスステージを展開。参加者が一緒に踊る体験も用意する。
期間中、「噴水塔」周辺にキッチンカーや子ども向け縁日が出店。岐阜・中津川の「はざま酒造」の日本酒ブース(13日)、「クラフトビヤ コウヨウエン ブルワリー」ブース(13日・14日)が出店するほか、15日はフラダンスステージに合わせて「ロコモコ」などハワイ料理も提供する。16時~21時。
松田さんは「地域の交流の場になれば。夜の公園で行う祭りは子どもたちにとっても特別な体験になるのでは」と笑顔を見せる。