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名古屋で「世界コスプレサミット」 日本代表が12年ぶりコスプレ世界一

「ワールドコスプレチャンピオンシップ2024」は「ナルト」のコスプレをした日本代表チームのまめまよさん(右)、みおしさんが優勝

「ワールドコスプレチャンピオンシップ2024」は「ナルト」のコスプレをした日本代表チームのまめまよさん(右)、みおしさんが優勝

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 コスプレの祭典「世界コスプレサミット2024」が8月2日~4日、オアシス21(名古屋市東区東桜1)、ヒサヤオオドオリパーク(中区錦)などで開催された。会場には多くのコスプレイヤーが集まり、撮影やイベントを楽しんだ。

「ワールドコスプレチャンピオンシップ2024」で優勝した日本代表のパフォーマンス

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 日本のアニメ・漫画文化を通じた国際文化交流を目的に、2003(平成15)年から愛知県で開かれている同イベント。22回目となる今回は、36の国と地域の代表による「ワールドコスプレチャンピオンシップ2024」ほか、さまざまなステージプログラムや展示、パレードなどが行われた。

 2日の前夜祭では、オアシス21で名古屋芸術大学芸術学部芸術学科生100人以上が、アニメ・ゲーム音楽を演奏する中、ワールドコスプレチャンピオンシップ各国代表や来賓ゲストらがレッドカーペットを歩くセレモニーが行われた。セレモニーの先頭を歩いた小栗徳丸実行委員長、大村秀章愛知県知事、河村たかし名古屋市長、オアシス21菊池文泰社長は、3月に急逝した愛知県ゆかりの漫画家・鳥山明さんの作品のコスプレで登場した。

 ステージに登壇した小栗実行委員長は「申し合わせたわけではないが、皆(4人)が鳥山先生の作品で。コスプレイヤーは、作品やキャラクターが大好きで、それを生んでくれた原作者の皆さんもとても愛している。この気持ちがあって、世界の言葉、文化、歴史、いろいろ全部を超えて、共通の『好き』で盛り上がれる。こんなに楽しいお祭りはないと思っている。この共通の『好き』で、名古屋から世界へ盛り上げていきたい」とあいさつ。「世界中のどこでも誰もがコスプレを楽しめるように」という思いを込めた合言葉「Cosplay Everywhere!」を呼びかけた。

 初日は愛知芸術文化センターで「ワールドコスプレチャンピオンシップ2024」を開催。初出場となるコスタリカ、モンゴル、チェコなど36の国と地域の代表チームが、趣向を凝らしたコスチュームとパフォーマンスを披露した。ゲームプロデューサーの斉藤陽介さん、漫画家の真島ヒロさん、声優の野島健児さんらが審査した結果、「ナルト」のコスプレをした日本代表チーム(まめまよさん、みおしさん)が優勝した。2位はスウェーデン代表の「となりのトトロ」、3位はドイツ代表の「モンスターハンターダブルクロス」が選ばれた。

 チャンピオンシップで日本代表が優勝するのは2012(平成24)年以来12年ぶり。日本代表の2人は「めっちゃ、安心している。発表を聞きたくなくて、ドキドキして。1位が取れたのは、応援してくれた皆さんのおかげ」(みおしさん)、「衣装の作り方を教えてくれた先生方、パフォーマンスを指導してくれた先生方、何より今日ここに来てパフォーマンスを完成させてくれた皆さんのおかげだと思っている。本当にありがとうございましたってばよ!」(まめまよさん)と喜びを語り、観客の歓声に応えた。

 みおしさんは、この日が誕生日。イベント終了後の記者会見で「日本代表選考会から今日まで、本当にあっという間だった。最高の誕生日になった」と笑顔を見せた。製作期間について聞かれたまめまよさんは「ナルトで今回の(ねぶた祭りのような)演出をやりたいと思い付いたのは、去年の夏ぐらい。そこから、太秦映画村とかいろいろな所に行って、2人でアイデアを練っていった。衣装は3、4カ月ぐらいで仕上げ、練習は1か月半ぐらいかけてブラッシュアップしていった」と振り返った。

 2日目は、栄オアシス21でのポップカルチャーに関する国際シンポジウムや、大須商店街での「大須コスプレパレード」などが行われた。パレードには、各国代表と一般のコスプレイヤーが合わせて約1000人参加。集まった沿道の観衆に衣装を披露した。

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