新たな文化を創出するイベント「ODORIBA(踊り庭)」が10月25日・26日、「SLOW ART CENTER NAGOYA」(名古屋市中区錦3)で開催される。主催は「やっとかめ文化祭実行委員会」。
2023年に開催した「ODORIBA」での「青空狂言」の様子
名古屋文化の祭典「やっとかめ文化祭DOORS」の派生プロジェクトとして2023年10月に初開催し、今回で2回目。「都市を、耕す。あいだで、遊ぶ。」をコンセプトに、都市の隙間に創造の拠点となる「庭」を作り、狂言や音楽ライブを披露する「PERFORMANCE」、飲食や物販のブースが出店する「MARKET」、「都市を耕す人」による学びの場「SCHOOL」の3つのコンテンツを展開する。
初回から企画を担当するNPO法人「大ナゴヤ・ユニバーシティー・ネットワーク」の山田卓哉さんは「昨年はビルの屋上が会場だったが、今回は駅や大通りから近い、開放的な空間での開催。通勤や通学、お出かけなどで街を行き交う人も立ち寄りやすい環境で文化との遭遇を演出する」と意気込む。
PERFORMANCEでは、25日に名古屋発のポップデュオ「sucola」、26日にソロアーティスト「robe(KenT from Soulflex)」の音楽ライブ、狂言師の井上松次郎さんと井上蒼大さんが上演する「青空狂言」がある。
MARKETでは、農作業の合間にあぜ道や縁側でお茶を飲みながら談話する、喫茶文化の源流ともいわれる尾張地方の文化「野良茶」を「食を通じたコミュニケーション空間」と解釈し、お茶類を提供する「野良茶」、アルコールドリンクやフードを提供する「野良バー」、食を支える農作物や、文化の形成とも深く関わる書籍を販売する「市庭(いちば)」を用意し、飲食店や農家、職人などが出店する。出店者数は合計12店で、内容は25日・26日で異なる。
SCHOOLでは26日11時から、野良編集者の堤大樹さんと「soiro living」(中村区)代表の松本啓太さんを招き、「まちを耕すヒントを見つける」(山田さん)クロストークを展開する。座席利用には事前の申し込みが必要。
山田さんは「都市を吹き抜ける風を感じながら伝統や文化、営みに出合い、思い思いに楽しい時間を過ごしてもらえたら」と笑顔を見せる。
開催時間は25日=16時~21時、26日=11時~18時。入場無料。