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風媒社が「名古屋タイムスリップ」出版 名古屋の昭和と令和を写真で比較

風媒社が名古屋の風景を昭和時代と現在の写真で比較・解説した書籍「名古屋タイムスリップ」を出版。執筆・撮影・編集などを担当した名古屋タイムズアーカイブス委員会の長坂英生さん

風媒社が名古屋の風景を昭和時代と現在の写真で比較・解説した書籍「名古屋タイムスリップ」を出版。執筆・撮影・編集などを担当した名古屋タイムズアーカイブス委員会の長坂英生さん

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 名古屋の風景を昭和時代と現在の写真で比較・解説した書籍「名古屋タイムスリップ」が10月21日、風媒社(名古屋市中区大須1)から発売された。

名古屋の昭和時代と現在の風景を写真で比較

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 同書は、昭和20~60年代に撮影された名古屋の風景と同じ場所を訪れ、当時と同じ方向から撮影した定点写真を並べた写真集。昭和時代の写真は、1946(昭和21)年から2008(平成20)年に発行された地元新聞「名古屋タイムズ」(名タイ)から繁華街や名所など128点を選んだ。現在の写真を、元名古屋タイムズ記者で「名古屋タイムズアーカイブス委員会」の長坂英生さんらが撮影し、新たに解説文を加えた。

 長坂さんは「風媒社からの提案で取り組んだ企画。これまでの活動で、当委員会が所蔵する昭和の名タイの写真の風景と、現在の様子は一変していると感じていたので、面白い企画だと感じた」と制作の経緯を話す。

 撮影、編集には6カ月の時間がかかった。「膨大な名タイのアーカイブスから昭和の写真をピックアップし、編集担当者と手分けして現在の場所を探した。繁華街や名所は比較的特定しやすかったが、著名ではない場所を探すのは苦労した。石垣や石仏などは昭和時代から残っているものが多く、場所の特定に役立った」と振り返る。「写真で比較すると、同じ繁華街でも昭和の時代よりも街路樹が大きく育ち、建物を覆い隠すほどになっているなど、違いがよく分かる。令和の風景は、昭和に比べて個性的な建物が少なく、街が無機質な印象を受けた」とも。

 長坂さんは「昭和と令和の写真を比較することで、名古屋の街の変化がよく分かる構成になっている。時代の変遷が読み取れるように、写真に添えてかつての名タイの記事も掲載した。年配の人には懐かしさ、若い人には驚きを与えるはず。現地に足を運びたくなるような本になった」と同書の魅力をアピールした。

 仕様はA5判上製、185ページ。価格は2,200円。

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