
体験型デジタルアート展覧会「モネ イマーシブ・ジャーニー 僕が見た光」が4月9日、金山南ビル美術館棟(名古屋市中区金山町1)で始まった。
フランス・パリ生まれの印象派の画家クロード・モネ(1840~1926)が見た景色に没入できるような映像展示を行う同展。モネの作品などを用いた映像を、音楽と共に会場の壁面と床、中央に設置した柱に投影。映像はモネの作品「印象、日の出」を用いたプロローグに始まり、「パリ」「セーヌ川の岸辺」「睡蓮(すいれん)」「ジャポニズム」など全15幕。街や駅、アトリエといったモネが訪れた場所をなぞりながら、見た風景、家族や友人、影響を受けた浮世絵、最後のすみかでの生活などに触れ、追体験できるようにする。全幕を約30分かけて流し、座って鑑賞できるようにクッションなどを置く。
映像に合わせてリアルタイムで流れる音声ガイドも用意。会場に設置する2次元コードを通じて提供する。
印象派の誕生についてのパネル展示や、モネが描いた風景や人物などモチーフ、モネの代名詞でもある「連作」の手法などを解説する展示もある。
モネが過ごした村・ジベルニーの「睡蓮の池」をイメージしたフォトスポットも用意。作品に描かれている太鼓橋を設置し、写真撮影を楽しめるようにした。撮影用に日傘の貸し出しもする。
開館時間は10時~18時(入場は17時15分まで)。入場料(当日券)は、大人=2,500円、中高生=2,000円、小学生=1,000円。6月22日まで。