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名古屋栄三越でやなせたかしさんの軌跡たどる展示 三越在籍時代の資料公開も

「やなせたかしと三越~3頭のライオンとの出会い~」展 会場の様子

「やなせたかしと三越~3頭のライオンとの出会い~」展 会場の様子

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 「やなせたかしと三越~3頭のライオンとの出会い~」が9月10日、名古屋栄三越(名古屋市中区栄3)3階特設会場で始まった。

著書45冊を自由に座って読めるスペース

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 三越で宣伝部員として在籍した経歴を持ち、高知県出身の「アンパンマン」の原作者・やなせたかしさんの実績や関連資料を紹介する同企画。2メートルを超える大型絵本型展示を中心に構成し、やなせさんゆかりの「3頭のライオン」と関連付けながら軌跡をたどる。

 三越のシンボルライオン像をフックに三越宣伝部時代の功績を紹介する展示では在籍時代に手がけたポスターや社内報の4こま漫画、三越の包装紙にあるやなせさんが自筆した「mitsukoshi」のレタリングを公開し、在籍中の功績を伝える。実際の社内報の展示や、やなせさんの三越に関連するインタビュー内容も紹介する。

 やなせさんの幼少期に叔父の医院の庭に置かれていたライオン像「やなせライオン」から紹介する高知県に焦点を当てた展示では、やなせさんの軌跡に触れられるスポットや、手掛けたキャラクター、妻との出会いなどを通して、ふるさと高知県との関わりを紹介する。

 ライオンを題材にしたやなせさんの絵本「やさしいライオン」を通して、やなせさんの経歴を取り上げる展示では、絵本作家だけでなく、漫画家、詩人、エッセイスト、エンターテイナー、編集者として活動した軌跡を紹介。「あんぱんまん」の初版の展示も。

 会場にはやなせさんが手がけた絵本や著書45冊を設置。自由に座って本を読めるスペースも設ける。名古屋三越の松井一兼さんは「子どもだけでなく大人もゆっくり絵本を手に取っている印象。改めて絵本を読み、子どもの頃の気持ちを思い出してもらえたら」と話す。フォトスポットは、高知県のキャラクターと一緒に撮影できるフォトブースと三越の包装紙「華ひらく」と並んで写真が撮れるブースの2種類を用意する。

 同展制作担当でスタジオアルタの清水督史さんは「展覧会として楽しんでいただくのはもちろん、親子3代で来場してもらい、絆を深めるきっかけになれば」と話す。

 開催時間は10時~20時(最終日は18時まで)。今月29日まで。

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