
栄の愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1)ほかで9月13日、国際芸術祭「あいち2025」が開幕した。
愛知芸術文化センターのオープニングイベントで行われたテープカット
2010(平成22)年に初開催された「あいちトリエンナーレ2010」から、3年ごとに開かれ、6回目を迎えた同芸術祭。今回は「灰と薔薇(ばら)のあいまに」をテーマに、22の国と地域から62組のアーティストやグループが参加。名古屋市、瀬戸市で、現代芸術、パフォーミングアーツなど多彩な作品を展示・上演する。
初日は愛知芸術文化センター10階愛知県美術館でオープニングイベントを開催。フール・アル・カシミ芸術監督、大村秀章愛知県知事らのテープカットで、79日間の芸術祭が開幕した。
フール・アル・カシミ芸術監督は「今回のイベントは、愛知県民の皆さん、地元の方々の協力なしでは開催することができなかった。大変ありがたく思っている。キュレーションチーム、コーディネーターらの力強いサポートにも感謝している。11月末まで、多くのパフォーマンスが、この先も用意されているので、皆さんに楽しんでいただきたい」とあいさつ。
大村知事は「いよいよ国際芸術祭がスタート。6回目を迎え、初めて海外から芸術監督を招き、芸術祭を組み立ててもらった。22の国と地域から62組のアーティストが参加し、国際色豊かな世界標準の芸術祭になった。今の国際情勢の中でアートが何をできるのか。世界の平和、アジアの平和を作っていきたいという思いの中で、今回のテーマが設定されたと思う。一人でも多くの方に世界最先端のアートを体感していただき、芸術の素晴らしさ、平和の素晴らしさを感じ取っていただきたい」と呼びかけた。
この日は時折小雨が降る天候だったが、会場には多くの来場者が訪れて現代芸術の祭典を楽しんだ。パフォーミングアーツは、愛知県芸術劇場小ホールでブラック・グレースのダンス公演、新栄のクラブ「Live&Lounge Vio」でバゼル・アッバス&ルアン・アブ=ラーメ、バラリ、ハイカル、ジュルムッドのインスタレーションが披露された。
11月30日まで。