
大須商店街(名古屋市中区大須2~3)が10月11日・12日、大道芸人がパフォーマンスを披露する「大須大道町人祭」が開催される。今回で46回目。
1978(昭和53)年、戦後の都市計画から外れ廃れかけていた大須の街に、かつてのにぎやかさを取り戻す目的で始まった同祭。大須観音をはじめとした寺社の境内、広場、車両通行止めにした路上など各所を会場に、全国から集まった大道芸人らがパフォーマンスを行う。今年の出演者数は過去最多の60組超を予定。
同祭最大の目玉は「おいらん道中」。一般公募で選ばれた女性が「おいらん」と付き人の「かむろ」に扮(ふん)し、おいらんは高下駄で八文字を描きながら商店街内を練り歩く。おいらんとかむろのエントリーは9月20日まで受け付ける。
大道芸は例年、バルーンアート、マジック、ジャグリング、がまの油売り、金粉ショーなど、さまざまなパフォーマンスで観客を楽しませる。
開催の1週間前ほど前から商店街や商店街連盟事務局などで配布が始まる同祭ガイドブックで、おいらん道中のコースやタイムテーブル、見どころなどを紹介する。同商店街ウェブサイトにも掲載する。
見どころについて、今年の同祭実行委員長で「中野呉服店」店主の中野公嗣さんは「30回目の出演で95歳の大道芸人・ギリヤーク尼ヶ崎さん(11日)は必見。大須では205年前の1820年ぶりに復活する『籠細工』を披露する特別企画のパレードも予定する」と話す。