新栄町駅エリアを舞台にしたごみ拾いとビンゴゲームを掛け合わせたイベント「GOBINGO(ゴビンゴ)」が11月8日、「パルル」(名古屋市中区新栄2)を拠点にして開催される。
参加者が自分でシールを貼って作る「GOBINGO」のビンゴカード
同企画は名古屋市住宅都市局ウォーカブル・景観推進課が実施する実践型まちづくり講座「POC UP SCHOOL NAGOYA」参加者による実証実験イベントの一環。3年目となる同講座の舞台は新栄町駅エリアで、新栄町のまちづくり団体メンバーやシェアスペーススタッフなどで構成する同講座内の「ウォーカブルチーム」が企画・運営する。
チームメンバーで同イベント発案者の山根隆之介さんによると、地域住人や来街者を対象にした新栄町のまちに対するアンケートなどで「治安が悪いイメージ」「ごみが多い」という結果を得たという。「治安とごみの問題は関係すると捉えイベントを企画。ポイ捨てをしない大人になってほしいという子どもたちへの教育の側面もあることから、遊びの要素を取り入れて子どもが主体的に楽しみながら参加できる内容を考えた」(山根さん)という。
参加者には、新聞紙や空き缶、長靴などのイラストシールの中から、ごみとして落ちていそうな物を自身で選んでもらい、作ったビンゴカードを持って街なかにごみ拾いに出かけてもらう。「ビンゴカードを作ることで遊ぶだけでなく、想像力を働かせごみへの関心を高めてもらうのが狙い」と山根さん。対象のごみを拾ったらマスを開けていく。ごみ拾い後は拠点でスタッフと一緒にごみを分別する。ごみ拾い用具は貸し出す。
ごみが落ちている理由や、街をきれいにするためにできることについて考えるワークショップも実施。参加者には考えた内容を言葉や絵で表現してもらう。「ごみ拾いで街をきれいにして終わるのではなく、ごみに対して子どもも考えるきっかけを作る」(同)。所要時間は40分程度。
10月25日には新栄町で行われたマルシェイベント内でプレイベントを実施。当日、缶コーヒーの空き缶を見つけた子どもが、大人が飲むイメージから大人が捨てた物と推測して「大人のごみ。仕事でストレスでもたまっていたのかな」と発した言葉を受け、「子どもが自発的にポイ捨てした人の気持ちを想像するようシーンを見て、期待以上だと感じた」(同)と振り返る。
開催時間は11時~16時。参加は随時受け付ける。参加無料。