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名古屋栄三越の美術画廊で昭和の漫画と懐かしの時代展 サブカル企画第2弾

手塚治虫さんの「リボンの騎士」、水木しげるさん「ゲゲゲの鬼太郎と河童」などの肉筆画が並ぶ会場

手塚治虫さんの「リボンの騎士」、水木しげるさん「ゲゲゲの鬼太郎と河童」などの肉筆画が並ぶ会場

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 企画展「サブカルチャーアートの世界 昭和100年記念 昭和の漫画と懐かしの時代展」が12月17日、名古屋栄三越(名古屋市中区栄3)7階の美術画廊で始まった。

赤塚不二夫さんの直筆原稿「天才バカボン お正月」

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 同展は、ゴールデンウイーク期間に開催した、昭和・平成で人気を集めたアニメの「セル画」を特集した「サブカルチャーアートの世界」企画の第2弾。美術画廊の新たな顧客開拓を目的に、漫画やアニメ関連のアイテムを「サブカルチャー」と位置付けて紹介する。アニメ好きという同画廊担当者の山田英樹さんは「『アニメのセル画特集を見に行く』という明確な目的があることで、画廊に足を運びやすかったようだ」と第1弾企画を振り返る。

 今回は、昭和100年に当たる節目の年に、情熱と熱気があふれていた昭和サブカルチャーの世界を再発見してもらおうと企画した。会場では、昭和の時代に活躍した漫画家や画家約20人が手がけた作品の展示販売を行う。

 展示作品は、赤塚不二夫さんの「バカボンのパパ」「ウナギイヌ」、手塚治虫さんの「リボンの騎士」、水木しげるさんが筆で描いた「ゲゲゲの鬼太郎と河童(かっぱ)」などの肉筆画、池田理代子さんの「オスカルの肖像」、「あしたのジョー」を描いたちばてつやさんの「COME BACK」などの版画。作品の前にはプロフィルを設置し、漫画家の紹介も行う。このほか、雑誌や新聞に掲載された原稿、現代アーティストとのコラボ作品も紹介する。

 セル画は「ど根性ガエル」「ルパン三世」「サザエさん」「コボちゃん」など人気作品を展示。いわさきちひろさんや山下清さんなどの画家の作品も展示する。

 展示作品を扱う「ギャラリー蒼茫」(東京都)の斧宏次さんは「昭和の香り懐かしんでもらうと同時に、若い世代には当時を想像しながら楽しんでほしい。同じ漫画でもオリジナルの肉筆画と現代版のセル画を見比べられる作品もある」と話す。

 山田さんは「肉筆画ならではの線の強弱や存在感を見てほしい。この機会に気軽に画廊を訪れてもらえたら」と呼びかける。

 営業時間は10時~19時(最終日は16時まで)。12月23日まで。

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