魔法体験型の謎解き施設「NANICA-NAGOYA-(ナニカ ナゴヤ)」(名古屋市中区栄3)が12月23日、商業ビル「BECOME SAKAE」4階にオープンした。
魔女により魔法がかけられた「鏡の部屋」をテーマにした空間「MIRROR」
運営するのは、体験型コンテンツ「リアル宝探し」の企画・制作・運営を手がけるタカラッシュ(東京都品川区)。2月に東京・下北沢で1号店を開業し、開店から半年で来場者数が約1万5000人を超えた。名古屋出店について、同社最高マーケティング責任者の阿部勇雅さんは、博物館 明治村(犬山市)で20年にわたり謎解きコンテンツを展開してきた実績や、同社会員数が愛知は全国3位であること、近隣に謎解き施設が集積し需要の高さを見込める点を理由に挙げる。
名古屋店のテーマは「人間界から隠された魔法世界」。敷地面積は約500平方メートルで、下北沢の1号店の3倍程度の規模となる。参加者は、巨大な絵画で隠すように設置された「魔法世界」への入り口を探すところから体験を始める。
館内には「魔法を解き明かす」をテーマにした謎解きコンテンツを常時8種類以上用意。各コンテンツ専用のキットを使い、テーマに合わせて演出された「部屋」や「商店街」を巡りながら謎を解いていく。
魔女により魔法がかけられた「鏡の部屋」をテーマにした「MIRROR」では、左右対称の部屋に潜む「異変」を探す探索型コンテンツ「ABNORMAL」(1人1,500円、所要時間約20分)や、占いをテーマにした「FORTUNE」(1,200円、約10分~)などを展開。「時が止まった郵便局」をテーマにした「STASIS」では、魔法による爆発事件で姿が変わってしまった「手紙」を、切手を手がかりに探す「DISCOVERY」(1,500円、約20~40分)などを用意する。現時点で最高難度という「イカサマカジノ」をテーマにした「DOUBT」は、謎解き後にカジノの「ディーラー」とのゲーム対戦を組み込んだ内容となっている。
阿部さんは「人気コンテンツの継続など考慮しながら、年に1度のペースでコンテンツを入れ替えていく」と話し、1カ月で8000~9000人の来場を見込む。
併設の物販コーナーでは、綿菓子を使った「ナニカのオーロラソーダ」(900円)や「魔女のブラックココア」(950円)などのオリジナルドリンクのほか、「魔法使いが残した」設定のガラスペンやコースターなどのグッズ、自宅で遊べる謎解きアイテムなどを販売する。
営業時間は11時~21時(土曜・日曜・祝日は10時から)。水曜定休。
このほか、オープン初日から名古屋市交通局と共同で、市バスや地下鉄を利用する謎解きイベントを開催する。参加費は2,800円。来年6月30日まで。