中日ドラゴンズファン向けの球団情報誌「月刊ドラゴンズ」のバックナンバー展などが現在、中日ビル(名古屋市中区栄4)2階の書店「文喫 栄」で開催されている。
「月刊ドラゴンズ 文喫をジャック!」を開催中の「文喫 栄」有料エリア
文喫はブックディレクターの選書とコーヒーや食事を提供する店。コンセプトは「文化を喫する、入場料のある本屋」。開店当初から名古屋の文化に根差した店づくりを進めてきたという。今回は「月刊ドラゴンズ 文喫をジャック!」と題し、同誌とコラボレーションした。
コラボレーションの目玉は、有料エリア内で行う「月刊ドラゴンズ」のバックナンバー展。1983(昭和58)年の42年間にわたり発行された創刊号から最新号まで全 511 号を一挙に展示している。同誌の全号展示は中日新聞社外では初の試みだという。星野仙一さん、落合博満さん、立浪和義さんら、ドラゴンズを支えた選手が表紙を飾る号など全てを店内で閲覧できるようにした。
同店副店長の松崎勇樹さん(「崎」は「たつさき」)は「ドラゴンズのウエアやグッズを身につけて来店する人も多い。球団の歴史をたどりながら、会話の種にしてもらえたら」と話す。店内各所にはマスコットの「ドアラ」のパネルも設置。2ショットを撮影するファンの姿も見られる。「中日ドラゴンズは名古屋の皆さんに愛されているチームで、ドアラは名古屋の域を超えた全国区の存在。中日新聞社も文喫も紙の本に対する思いを持っている。力を合わせて名古屋を盛り上げていきたいと考えた」(松崎さん)と企画について説明する。
期間中、書籍購入者にはドアラのブックカバーとしおりを、有料エリア利用者にはドアラのオリジナルトレーディングカードを、それぞれ進呈する。来年1月9日に行うドアラとのチェキ撮影会(50人限定)に参加できる「ドアラチェキ会セット」も販売している。
現在、ドラゴンズ関連のウエアを着用して来店した客を対象に、有料エリアの利用料を60分無料にしている。ビール1杯を無料で提供するサービスも行っている。12月30日まで。各日先着100人限定。ただし27日・28日は18時以降の来店客が対象。
松崎さんは「ドラゴンズやドアラが好きな人にとって価値のあるイベント」と話す。「野球ファンに足を運んでもらい、野球と読書の両方に親しむ時間を持ってもらえたら」とも。
開催時間は10時~21時(フードメニューは20時まで)。来年1月12日まで。