筑波大学大学院教授でロボット工学博士の山海嘉之(さんかいよしゆき)さんが開発したロボットスーツ「HAL-5」が、ロボットミュージアム(名古屋市中区錦3、TEL 0120-156-610)で特別展示されている。山海さんは、医療福祉機器、システムの研究開発など行うサイバーダイン(茨城県つくば市)の設立者。
「HAL」は、「Hybrid Assistive Limb」の頭文字。構造は、筋肉を動かそうとしたときの脳からの信号によって発生する、生体電位の変化をセンサにより検出し、その電位変化に応じてモーターを制御するシステム(随意的制御システム)と、データベース化された人間の基本動作と動作中の各種情報をもとに、「HAL」自らが先立って動作を開始するシステム(自立制御システム)から成っている。
同展では、「HAL」を1着展示する。「HAL」は、身体に装着することにより人間の身体機能を拡張、増幅、強化するロボットスーツ。足腰が弱った人の階段の上り下りや、重たい荷物の持ち上げ、介護、リハビリテーションや災害現場でのレスキュー活動や福祉面などでも今後の活躍が期待されているもの。「HAL」は、愛・地球博「プロットタイプロボット展」で11日間展示されたことがあるが、2カ月間に渡る長期間の展示は今回が初だという。
展示は3月18日まで。
サイバーダインロボットミュージアム