電気文化会館(名古屋市中区栄2、TEL 052-204-1131)では、名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科(愛知県日進市)の卒業制作展が開催されている。
同展では、映画やインスタレーション、写真などの総数88点の作品が発表される。同大学は2002年4月に開学し、卒業制作展は今回が2回目。
映像作品の長さは3分~40分などさまざまで、脚本担当やプロデューサー担当など、生徒内で役割を決めたグループ作品が多く、出演者は名古屋市内の劇団などに生徒自身が問い合わせ、キャスティングしたものも少なくない。会場では、6プログラム(1プログラム=約60分)に分けて上映を行い、1日かけるとすべての上映作品が観られる。
インスタレーション作品では、スクリーンに映し出された宇宙飛行士のキャラクターが、天井に取り付けられたカメラで捉えたものの動きと連動する作品「2.5dimentions」や、シリコンを使用し妊婦のお腹の皮膚の柔らかさを表現したオブジェに映像をあて、実際に触れることもできる作品など、鑑賞するだけでなく、触れたり、体験できる作品も目立っている。
「卒業制作展というくくりでの開催だが、個々に自分の表現したいものを制作したので、ひとりのアーティストの作品展を見るような気持ちで来てもらいたい」(副実行委員長の戸田さんと中村さん)という。また、「映像メディア学科という名前だが、作品は映画などの映像作品だけではない。映像に付随した幅広いジャンルの作品が並んでいると思う」(同学科助手の村上さん)。
開催時間は10時~18時(最終日は17時まで)。1月28日まで。