三越、資生堂、富士通の3社が行う実証実験「未来の百貨店」が1月30日から2月12日まで、三越名古屋栄店（名古屋市中区栄3、TEL 052-252-1111）1階化粧品売り場で実施される。

　実験は、ICチップを搭載の電子タグが貼付された化粧品のサンプルや商品を使い、電子タグの利用による購買意欲の向上や関連商品の購買促進効果などを検証するもので、三越銀座店と三越名古屋栄店で実施される。

　百貨店業界では、すでに婦人靴とアパレルの分野で電子タグを使った在庫管理が実用化されており、三越名古屋栄店でも婦人服分野ではすでに使用されている。化粧品に電子タグを添付した実験が行われるのは今回が初めて。

　三越名古屋栄店で実施する実験は、化粧水や美容液などのテスターを電子タグリーダーにかざすことで、タッチパネル型端末に表示される詳しい商品情報を、利用客自身で確認できる「マルチサンプルディスプレー」、電子タグが貼付されたサンプルや商品を持ち帰った場合を想定し、百貨店内にパソコン・電子タグリーダーを設置した仮想の自宅環境での電子タグの活用方法を検証する「電子タグ@ホーム」、タッチパネルディスプレーと電子タグリーダーからなるインフォメーション端末を設置し、該当商品の情報が表示される「コスメインフォメーション」の3つ。

　三越銀座店では、利用者の顔写真に、電子タグが貼付された口紅、アイシャドーなどのテスターを電子タグリーダーにかざすと、実際にメーキャップを施したイメージ映像が表示される「仮想リアルタイムメーキャップシステム」なども実施される。

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