大須のライブハウス「Electric Lady Land(エレクトリックレディランド、通称E.L.L.)」(名古屋市中区大須2、TEL 052-201-5004)は現在、30周年を記念したイベントを開催している。
1977年12月4日に営業を開始した同店は、これまで多くのアーティストのライブを行っており、現在活躍するアーティストたちがデビュー前などにもライブを行ってきたことから、現在でも「E.L.L.」を慕うビッグアーティストも多い。
5月28日には、80年代後半から90年代に活躍し、1997年に解散したロックバンド「JUN SKY WALKER(S)(ジュン・スカイ・ウォーカーズ)」の再結成ライブを開催。同バンドもE.L.L.を慕うバンドのひとつで、今回「初めてライブハウスツアーを行った場所」のE.L.L.の30周年と、渋谷のライブハウス「La.mama(ラママ)」の25周年を祝うために再結成し、ライブを開催するという。今回、同バンドがライブを行うのはこの2夜のみ。
また、30周年記念ライブの一環で元JUN SKY WALKER(S)の寺岡呼人さんのソロライブを開催した際には、「ゆず」のふたりや松任谷由実さんらも祝いに駆け付けたという。
オーナーの平野さんは名古屋の音楽シーンについて「この30年で名古屋のライブハウスはとても増え、ライブハウスもようやく市民権を得たようだ。しかし、名古屋のメディアのアンテナは常に東京に向いており、インディーズのアーティストは東京で評価されないと名古屋でなかなか受け入れられないのが現状」と話している。「これまで1日も休みがなかったかも」と自身の30年を振り返っていた。
今後も毎月、同ライブハウスに縁のあるアーティストらがライブを行っていく。「サプライズ(ライブ)もあるが、通常のライブも多く開催する。ビッグアーティストに目が行きがちだが、普通に頑張っている人たちも同じように応援してもらいたい」とも。現在、30周年を記念した本の制作にも取りかかっている。内容や出版時期などは未定。