広告代理店の新東通信(本社=名古屋市中区)は8月10日、業務提携しているセカンドライフ参入支援のマグスル(本社=東京都江戸川区)と、「セカンドライフ」上に東海エリア「MagSL Tokai(マグスルトーカイ)」を開設する。
サイト内には、マグスルが運営する「日本人居住区」も存在し、現実の世界で存在する「シブヤ」「アキバ」「シンジュク」「ハラジュク」といった都市などがある。
「MagSL Tokai」はその名古屋バージョンで、「栄」「金山」などのエリアが登場する。栄エリアには、早稲田大学にある建設当時の図面をもとに忠実に再現された原寸サイズの「名古屋テレビ塔」も出現。テレビ塔下の広場のタイルや階段などのデザインも、現実のものそのままに再現されているという。
今回、「MagSL Tokai」内に出店した企業は、新東通信、名古屋テレビ塔、矢作地所、ピープルスタッフなど。今後は、名古屋、錦、大須、栄南、星ヶ丘、八事、豊田、南知多、伊勢志摩、飛騨高山などのエリアも登場予定だという。
9日に行われた発表会で、新東通信の梅村正直社長は「現実の世界で表現しきれなかった広告表現やこれまでためてきたアイデアなどをセカンドライフ内で表現したり、現実世界で培ったノウハウなどの要素を3D世界に入れたりと、さまざまな可能性をひめた素晴らしい第一歩を踏み出せることをうれしく思う」とあいさつした。
続いて挨拶をした、「マグスル」代表取締役社長・新谷卓也さんは「セカンドライフ内には、18歳未満しか入ることができない『ティーンズグリッド』と、18歳以上しか入ることができない『メイングリッド』がある。また『メイングリッド』の中でも、成人指定の『Mature(マチュア)』エリアと、アダルトやギャンブル、暴力など全てのハラスメントを禁止している『PG(ピージー)』エリアがある。マグスルが運営しているエリアは全てPG指定なので、安心して、一般の方にも企業様にも利用していただいている。マグスルは、違反行為をしたアバターに対して、強制的にサーバーから排除させる権利などもリンデイラボ社より委託されているので、セカンドライフ内での警察のような役割としても機能している」と話している。
また、セカンドライフの魅力について新東通信の落合さんは「mixiが2Dのコミュニティツールであるのに対して、セカンドライフは3Dの同様の機能をするコミュニティツールと考えてもらえば良いのでは。仮想世界でのアバター同士の会話は、電話で話すように、画面の向こうに人の存在を感じられることが楽しい。セカンドライフ内に入るのは無料なので、まずは気軽に入ってさまざまな人との会話を楽しんでみてもらえれば」と話していた。
8月11日には、セカンドライフ内「MagSL Tokai」で約50万発が打ち上がる仮想花火大会を開催する。開催時間は23時~25時まで。