名古屋で活躍するバンド「ドス・キゼオス」を追ったメ~テレ(名古屋テレビ)制作のドキュメンタリー番組「あの空まで」が、中部映像関連事業社協会「第5回 中映協映像コンテスト」でグランプリを受賞したのを受け9月15日、今池のライブハウス「TOKUZO(トクゾー)」(名古屋市千種区、TEL 052-733-3709)で上映会とライブが開催される。
「ドス・キゼオス」は、キューバ音楽「ソン」に日本語の歌詞を付けて演奏する9人編成のバンド。主要メンバーの尾関さんと須藤さんはそれぞれ50代の大ベテラン。これまでブルースやレゲエなどさまざまな音楽を演奏してきた彼らが7~8年前にたどり着いたのがキューバ音楽だという。2人を慕うように集まったほかのメンバーは20代~30代で、医師や楽器店経営者、レコード店店員、などさまざま。バンドのファン層は若い女性から中年男性までと幅広い。
番組「あの空まで」は、愛知万博のキューバ館で演奏を行っていたことが縁で、2006年3月にキューバ、サンチアゴ・デ・クーバで開催されたキューバ最高の音楽祭といわれている「ソン・フェスティバル」に招待され演奏するまでを描いた作品。現地では日本の歌「さくら」をキューバ音楽にアレンジし、日本語の歌詞に乗せて演奏した。
当日上映するのは、今年3月に再び「ソン・フェスティバル」に招待された同バンドのキューバでの3日間を、「あの空まで」の監督が追い、続編として新たに制作したもの。ドス・キゼオスのライブも披露する。
バンドメンバーの1人である早川さんは「キューバの人々の生活には音楽がとても深く根付いている。決して豊かな国とは言えないが、音楽を楽しんでいる人たちの笑顔はとても素晴らしく、温かな人が多い。憧れの国」と話す。キューバ音楽の魅力については、「さまざまな文化をうまく融合した理想的なスタイル。これまで世界中のさまざまな音楽を聴いてきたが、聴けば聴くほどキューバ音楽の素晴らしさを再確認する。リズムが複雑な割にリズムと楽器のバランスが絶妙で、ハリのある音楽だと思う。楽器が中心なのではなく、あくまでも歌を大切にしているところも魅力のひとつ」だという。
開演は19時。料金は、前売り=2,500円、当日=2,800円。