名古屋テレビ塔（名古屋市中区錦3、TEL 052-971-8546）で10月17日夜、翌18日から始まるデザインイベント「デザイナーズウィークインナゴヤ」のキックオフパーティーが開催された。会場は、デザイナーや学生、インテリア業界関係者などで埋め尽くされ、用意された席は一杯になった。

　名古屋での開催は今年で3回目を迎える同イベントは、22年前に東京で始まったイベント「デザイナーズサタデー」が元になっており、家具メーカーの新作発表会の場としての機能を中心に、ショップイベントやコンテナ展、学生展などさまざまなコンテンツを充実させてきた。

　3年目となる今回は、中部独自の内容を盛り込み「中部のモノづくりを活性化させるために、中部のモノづくりの良さを多くの人に知ってもらう」ことに焦点を置いてイベントが企画されている。

　同パーティーでは、中部の家具メーカー「カリモク」の商品を復刻させた「カリモク60（ロクマル）プロジェクト」で有名なデザイナー、ナガオカケンメイさんによるデザインフォーラムが開催された。ナガオカさんは、カリモクの家具を復刻させようと思った経緯などを披露したほか、カリモク以外のメーカーにも焦点をあてた同様のプロジェクトを紹介。「廃番寸前になっているデザインの良いプロダクトのロゴを作成し、デザインされたパッケージで包み、販路を開拓することで、若い人の目にも止まりやすくなり広く認知されていった」と話す。

　ナガオカさんは、これらのプロダクトを47都道府県で販売する計画「D&DEPARTMENT PROJECT」も展開しており、「名古屋でもぜひ展開したい。どなたかこの中で手を挙げてくれる人がいれば」とも話していた。

　「デザイナーズウィークインナゴヤ」期間中は、栄を中心としたインテリアショップやカフェなどで、さまざまなイベントが開催される。同29日まで。

Designer’s Week in Nagoya