名古屋でベロタクシーの運行を行う「トナータ」(名古屋市中区橘1)は2月7日より、名古屋市中区の栄~大須を中心に、大きな赤色のリボンが装飾されたベロタクシー「エコバレンタイン号」の走行を期間限定で開始した。
「トナータ」は現在、平日=3~4台、土曜・日曜・祝日=5~6台を稼働させている。今回の「エコバレンタイン号」はそのうちの1台で、ベロタクシードライバーがバレンタインにちなんで企画したもの。赤色のフエルト生地で車体をラッピングするように巻かれ、車両上に横幅1.2メートルほどのリボンでくくられるデザイン。企画者でドライバーの西山さんは「デザインから生地選び、作業全般、スタッフの手作業。なかなかの出来栄え。街中を走っていると多くの方の視線をより浴びるようになった」と話す。
期間中、「エコバレンタイン号」の乗車客には「フェアトレード」製品のチョコレートをプレゼントするサービスも行う。「フェアトレード」とは、発展途上国で働く労働者が搾取や低賃金での労働を強いられることがないよう適切な取引で製品を作る運動。チョコレートには「フェアトレード」の説明が書かれたカードも添えられ、「発展途上国の中には、無理な焼畑農業や森林伐採をして生計を立てている労働者も多い。『フェアトレード』製品を扱うことで、労働者を助けることもでき、環境破壊も減らすことができる。一人でも多く『フェアトレード』を知ってもらいたい」(運行所所長の伊藤さん)と話す。
そのほか、クリスマス時期から走行を開始したイルミネーションベロタクシーも春ごろまで運行を予定している。「タクシーだと早すぎる、自転車だと前を向いて運転する。ベロタクシーは、街並をゆっくり眺めながら走行できるので、風を感じながら普段とは違う景色を楽しんでもらえる」(西山さん)とベロタクシーの魅力を語る。
ベロタクシーの初乗りは300円で、以後約500メートルごとに300円ずつ加算される。「エコバレンタイン号」の走行は14日まで。