名古屋市美術館(栄2、052-212-0001)では11月11日から12月25日まで、「レオノール・フィニ展(生のメタモルフォーゼ)」が開催されている。レオノール・フィニ(1907-1996)は、トリエステ、ミラノ、ミュンヘン、パリと各地を巡り、様々な芸術家たちと交流しながら、絵画のほか、幻想的な小説やバレエ、演劇などの舞台美術や衣装など幅広いジャンルの芸術と絡み合った活動を展開した女性芸術家のひとり。同展は、画家の没後はじめての日本での展覧会となるもので、初期のシュルレアリスム色の強い作品から晩年に至るまでの絵画作品約80点を中心に、フィニが手がけた舞台衣装や自らを演出するために作った仮面など約100点の多彩な作品を展示する。また、12月18日14時からは、フィニが衣装を手掛けた映画「ロミオとジュリエット」(1954年、140分、監督=レナート・カステラーニ、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品)の上映会を開催する。定員180名。入場無料。 写真=レオノール・フィニ《妖精、ジョイ・ブラウンの肖像》1955年 Copyright Estate of Leonor Fini