昨年11月にセルフ・プロデュースのセカンドアルバム「ilha de sol」をリリースした、ボサノバシンガーのchie(チエ)さんが3月12日、同アルバムのリリースを記念したツアーライブを「名古屋クラブクアトロ」(名古屋市中区栄3、TEL 052-264-8211)で行う。
高校から大学までアメリカ、サンディエゴに留学していたというchieさんは、日本帰国後からライブハウスでジャズスタンダードを歌っていた。そのころに出会ったブラジル音楽の「美しさ」に魅了され、耳でポルトガル語の歌詞を覚え、歌い始めたという。2004年に発売されたデビューアルバム「sabia」は、ボサノバ・シンガーソングライターで、プロデューサーとしても世界的に活躍するセルソ・フォンセカさんをプロデューサーに迎え製作された。「天性の歌声」と評され、ブラジル・リオのさまざまなメディアで紹介されたという。
セカンドアルバムは前作から4年をかけて制作され、リオやパリなどさまざまな都市を一人旅したchieさんの「はちゃめちゃで孤独だった旅行記」とも言える作品に仕上がっているという。ツアーライブでは、同作に参加しているレコーディングメンバーとともに名古屋、大阪、東京の順で回る予定。
名古屋クラブクアトロの担当者は「サンバやボサノバのまさに『今の音』といえるような楽曲の数々は、アコースティックとエレクトロニクスが合わさったような感じで、とても聴きやすいサウンド」と、chieさんの楽曲を紹介する。「これまでブラジル音楽をあまり聴いたことがない方にも受け入れてもらえやすいのでは。またレコーディングにはブラジルで活躍する著名なボサノバミュージシャンたちも参加しているので、本物志向の人や音楽通の人にも楽しんでもらえる内容」とも。
当日のバンド編成は、バンドリンなど=笹子重治さん、 パーカッション=岡部洋一さん、フレットレスベース=織原良次さん、 サックスなど=ヤマカミヒトミさんらが担当する。
開演は19時30分。入場料は、前売り=5,500円、当日=6,000円。