昨年3月末に閉館した、若手作家のショップやアトリエ、ギャラリーなどで構成される複合施設「さくらアパートメント」の出身者らが、閉館1年を記念したイベントを松坂屋名古屋本店(名古屋市中区栄3、TEL 052-251-1111)で開催している。会場は、同店南館3階のイベントスペース「Mキュービック」。
「さくらデパートメント」と題された同イベントは、さくらアパートメントで出店していた、帽子、洋服、アクセサリーなど8組の作家が「同窓会」のように集まり、それぞれのオリジナル作品を販売している。
同イベントを取りまとめているのは、ハンドメードの帽子ショップ「BITTER SWEET(ビタースイート)」(中区栄5)を運営する飯野さんは「さくらアパートメント出身者には、現在は個々の店を持って活躍している人も多い。そのためイベントに参加できない作家さんも多く、コンセプトを絞っていくのに時間を要した」と振り返る。今回の企画では、会場となる松坂屋南館3階が女性向けのフロアであることから、女性向けのアイテムでコーディネートしたという。
会場では、ワンピース(9,765円)、アクセサリー(3,990円)、バッグ(13,650円)、ヘアバンド(3,990円)、プチバッグ(2,500円)など、春を意識したという、やわらかく華やかな印象の女性らしい商品が並ぶ。
閉館して1年を振り返り、飯野さんは「さくらアパートメントが閉館を決めてから、すべての店舗が撤退するまで1年近くあり、ひっそりと閉館した印象がある。まだ閉館をしたことを知らない人も多いようだ」とし、「こうしたイベントを行なうことで、さくらアパートメントのことを思い出してもらったり、あの場所がなくなってしまったことを知ってもらう機会になれば」と話す。
営業時間は10時~20時。3月11日まで。