沖縄・石垣島出身の島唄(琉球民謡)歌手、大島保克さんが3月10日、「名古屋クラブクアトロ」(名古屋市中区栄3、TEL 052-264-8211)でライブを行う。
沖縄県石垣島に生まれた大島さんは、幼少のころから、うたや三絃の好きな家族に囲まれて育った。古くから伝わる沖縄島唄を丹念に掘り下げ歌い継ぐ「伝統島唄の新しい継承者」としての顔と、積極的にオリジナル楽曲を歌い、さまざまなアーティストとのコラボレーションや楽曲提供を行う「新たな島唄の作り手」としての顔を持つ。
聴く人を一瞬にして沖縄の島々に誘う大島さんの歌声のファンは多く、2005年には、UAさんやKiroroの金城綾乃さん、サックスの坂田明さん、アイルランドのバンド・アルタンさんなどをゲストに迎え作成したアルバム「島めぐり~Island Journey~」をリリース。続いて2007年にはジャズ・ピアニストのジェフリー・キーザーさんと作成したアルバム「大島保克 with ジェフリー・キーザー」も発売し、若者や多くの音楽ファンに広く沖縄の島唄と自身の存在をアピールした。
クアトロの担当者は「名古屋クラブクアトロでは定期的に沖縄音楽のイベントを開催しているが、『エイサー』や『民謡』といった伝統音楽にもかかわらず、ライブハウスという特性もあり比較的20代~30代のお客さまが多い」とし、「ここ数年で沖縄関連の店が名古屋界隈にも増えてきていることも影響が大きいのか、沖縄の音楽に興味を持つ人が増えてきているようだ。男性なら三線の教室、女性であれば沖縄舞踊教室に通うなど、身をもって沖縄文化を体験する20代~30代の話を聞く機会も多く、名古屋でも根付いてきているように感じる」と話す。
初のクアトロツアーとなる今回は、大阪、名古屋、東京、広島の順に公演を行う。19時開演。入場料は、前売り=4,500円、当日=5,000円。