中部地区を中心に展開するラーメンチェーン店「スガキヤ」が、割りばしの使用量削減を目指し開発した「スガキヤ ラーメンフォーク」が今年5月より、ニューヨークの近代美術館(The Museum of Modern Art/MoMA)でのコレクションショップ「MoMA Design Store(モマ デザイン ストア)」で発売が始まり話題を集めている。
「スガキヤ ラーメンフォーク」は、約30年の歴史をもつ同社の象徴ともいえるオリジナルの食器「ラーメンフォーク」を昨年9月に、食器メーカー「ノリタケカンパニーリミテド」とデザイナーの高橋正実さんとの共同開発によりリニューアル。使いやすさとデザイン性を向上させ注目を集めていた。
「開発段階から、『MoMA Design Storeで販売してもらえるような、完成度の高いものを』ということを意識していた」と話すのは同社広報担当の吉田さん。今回の「MoMA Design Store」での発売は、同社の思いが実ったかたちとなった。
1934年にスタートしたMoMA Design Storeは、「身の回りにあって手に取ることができるすべてのモノに良質のデザイン性を求めて、MoMAが世界中から時間をかけて選び、あるいは開発した製品をコレクションとして届ける」ことをコンセプトに、ニューヨークと表参道とオンラインで店舗展開を行っている。
「MoMAで取り扱われることは、ラーメンフォークが世界に認めてもらえたということ。とても名誉なことだと思う」と吉田さん。ニューヨークの店舗では「ラーメンスプーン」という名称で販売されているという。今後の「名古屋発」のオリジナル食器の動向に注目したい。
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