名古屋市科学館(名古屋市中区栄2、TEL 052-201-4486)は8月9日、白川公園噴水付近で天体観望会「市民星まつり」を開催する。
同イベントは、1962年の開館当初から行なわれている毎年恒例のイベント。昨年は皆既月食の時期とも重なったこともあり約2,000人が集まった。
当日は約20台の望遠鏡を広場に置き、参加者は順に天体観測を行う。1台につき約100人が並ぶことになるが、望遠鏡を使用するまでの待ち時間には、ボランティアグループの「天文指導者クラブ」の人たちや学芸員らが星空ついて説明する。参加者は夏休み中の子どもを連れた家族連れのほか、ふらっと立ち寄った人たちなど幅広い年齢層が集まるという。
当日は、「今の時期に南の空でひときわ明るく輝いている」(同館学芸課天文係の大西さん)木星を観測したり、月のクレーターを観測したりする予定。「肉眼で見ても明るく見える今の時期の木星は、望遠鏡で見るとしま模様や、木星を囲むガリレオ衛星がよく見える。当日は月が半月であるため、光が当たっている部分と影の部分の境目でクレーターの陰影が強調され、よりはっきりと観察することができる絶好の機会」(大西さん)。
「都会ではなかなか星を見ることができないと思っている人も多いと思うが、明るい星ならしっかりと見ることができる。明るい星を知っていれば、満点の星空を見ても、さまざまな星の位置を確認することができる」と大西さん。「星の配置で季節を感じることもできる。より多くの人に生活の中で星の楽しみを取り入れてもらうことができれば」とも。
開催時間は19時30分~21時。参加無料。