ナディアパーク3階デザインホール(名古屋市中区栄3)で10月2日、ナゴヤ圏の魅力やモノ作りを探るイベント「ナゴヤのDNA発見?大市民會議」が開催される。
同イベントは、9月30日~10月4日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される、経済産業省主催の世界最大級のコンテンツフェス「Japan国際コンテンツフェスティバル(コ・フェスタ)」の名古屋サテライトイベントとして開催されるもの。
コ・フェスタは、日本が誇るゲーム、アニメ、マンガ・キャラクター、音楽、放送、映画といったコンテンツ産業に関わる各種イベントが連携して開催する世界最大規模の統合的コンテンツフェスティバル。
「ナゴヤ=東海3県」ととらえて展開される同会議では、昼と夜の2部構成で展開。日中は、「徳川宗春発 ナゴヤ独特文物スーパースライドショー」と題した「第1會議」(14時~)と、「インタラクティブ・トークライブ リリーさんとナゴヤぐるり會議」と題した「第2會議」(15時~)を開催する。
「第1會議」では、名古屋工業大学大学院准教授の北川啓介さんを迎え、ナゴヤの蓄積・底力・価値づくりや発明力に焦点を当て、江戸期・徳川宗春時代から現代までを面白絵巻風に紹介。徳川宗春を中心に会議を展開していくことについて、同イベント担当者は「徳川宗春8代将軍徳川吉宗の時代に尾張藩主になった人で、吉宗の規制強化による倹約型の政治に対し、全く逆の規制緩和による消費奨励型の政治を行ったことで知られる人物。そのため宗春の政治家としての評価については賛否両論分かれるが、文化という側面から見ると、宗春の時代この地域では、その政策により一般市民の活力が大いに高まり、現在につながるさまざまな市民文化が大きく花開いたと言われている」とし、「こうした歴史を踏まえ宗春を、市民が中心となった『ナゴヤの価値づくりの源流』としてとらえ、彼の『遊創』の血を受け継ぐナゴヤの生活・文化・産業の手応え、面白みのある価値づくり、ものづくり、魅力づくりを探るっていく」と話す。
「第2會議」では、ゲストにリリー・フランキーさんを迎え、「ナゴヤ男はなぜ選ばれるのか?」「マチ(ナゴヤ)もヒト(私たち)も『君がいないと困る』と言われるためには?」などをテーマに、「おでん屋台」を舞台にトークライブを展開。屋台の店主役は、ゼットンの稲本健一さんが務める予定。
名古屋出身ではないリリーさんをゲストに迎えた背景について担当者は「今回の会議では、市民の活力を大きく高めることに寄与した徳川宗春に源流を求めているように、地域に暮らすフツーの人々(市民)を中心にしたものにしたいと考えている。その点で言えば、リリー・フランキーさんは、『フツーであること』『フツーじゃないこと』がよくわかっていて、普通の市民の目線で物事を語ることができる方。今回の趣旨に大変ふさわしいということでゲストとしてお迎えすることにした」と話す。
両会議では、名古屋にちなんだDJやアーティストらがDJパフォーマンスやライブ演奏を行ない、場を盛り上げる。主な出演者は、AK-69、DJ HAZU、Crystal boy(nobodyknows+)、ANTY the 紅乃壱、DJ MURAKAMIGOなど。
「プラチナムナゴヤ」(中区栄3)で行なわれる夜の部は「大市民會議・夜會2008」と称し、テイ・トウワさんと、ファンタスティックプラスチックマシーンの田中友之さんを迎えたクラブイベントを開催。「歴史上もっとも『ギンギラギン』な尾張藩主・徳川宗春」をキーワードに「各界の著名人を中心とした、豪華絢爛(けんらん)で『ダサくない大人の社交の場』を提供し、新たな発見と交流の促進を図る」ことを目的に展開する。トークイベントでは、サプライズゲストも登場予定。
14時から開催される昼の会議は事前申し込み制、夜会はチケット制(前売り券/男性=12,000円、女性=8,000円(男女セット=20,000円)、当日券/男性=13,000円、女性=9,000円(男女セット=22,000円)。どちらかのみの参加も可能。