4月10日から全国で劇場公開される映画「レッドクリフ partII 未来への最終決戦」の記者会見が同7日、名古屋テレビ塔(名古屋市中区錦3)で行なわれ、ジョン・ウー監督が来名した。
中国の古典文学「三国志」を元にした中国のアクション超大作「レッドクリフ」は、昨年に前編となるパート1が公開。世界的に記録的な興行収入を納め、話題を集めた。三国志で有名な「赤壁の戦い」を中心に描かれる同作では、馴染み深い名場面を迫力あるCGで再現しており、三国志ファンのみならず楽しめる作品になっている。
現在はハリウッドを拠点に活躍し「ミッション・インポッシブル2」を監督するなど、世界的に有名なジョン・ウー監督。今回の作品では、金城武さんと中村獅童さんを起用したことでも話題に。
「名古屋に来たのは2回目。名古屋城を見て、時代劇のインスピレーションをもらった」と話すジョン・ウー監督の物腰は軟らかい。映画については、「周瑜と孔明、曹操らの頭脳戦が見どころ。結束力、勇気、友情をメーンに、現代人、特に若い人が見ても感情移入しやすいような人間ドラマに仕立てている」と紹介した。
さらに、「西洋のテクニックと東洋のスピリットを持ち、東洋の精神世界や文化を世界に広げるために仕事をしていきたい」と話し、「ハリウッドのみならず、日本、香港、中国、東南アジアなどのリソースを使った映画作りにも興味がある。西遊記を自分なりに撮ってみたいという思いも」と笑顔を見せた。最後に「映画のストーリーのように、勇気と自信を持って、結束してみんなで頑張れば奇跡は起こる」とメッセージを送った。
公開を記念して同3日から、名古屋市近郊で1台のみ「レッドクリフタクシー」を運行している。同作品は109シネマズ、ミッドランドスクエアシネマ、名古屋ピカデリーなどで公開。