1969年7月20日、人類が初めて月面に降り立ったアポロ11号の偉業から56年を経た2025年の今、私たちは、地球規模で深刻化する環境や食料の問題に立ち向かうために、かつてのアポロ計画のような破壊的なイノベーション(ムーンショット)を起こすべく革新的な挑戦に踏み出し、その一つとして、環境保全と食料増産を両立する新たな農業モデルの確立に挑戦しています。
1. 背景および概要
人口増加による世界的な食料供給の逼迫や、温暖化による異常気象、肥料や地下水の枯渇など、食料生産における課題が深刻さを増していく中、従来型の生産効率重視の農業では、自然の循環機能が損なわれ、環境への負荷が増大してしまうことから、環境保全と食料増産を両立する新たな社会経済活動が求められています。
こうした課題に対して、株式会社TOWING(代表取締役CEO:西田 宏平、以下「TOWING」)は、内閣府ムーンショット型農林水産研究開発事業(研究推進法人:生物系特定産業技術研究支援センター)のプロジェクト「土壌微生物叢アトラスを活用した環境制御による循環型協生農業プラットフォームの構築」に参画し、土壌グループの一員として早稲田大学、産業技術総合研究所、東京農工大学および太平洋セメント株式会社と連携して研究開発に取り組むこととなりました。
このプロジェクトは、早稲田大学の竹山春子教授がプロジェクトマネージャーを務めており、土壌環境の制御と微生物コンソーシアムの活用を通じて、持続可能な農業の実現を目指すものです。
TOWINGは、有用な土壌微生物を効率的に選別・培養する独自技術を活用し、資源循環型の農業システムの構築に貢献します。
2. 株式会社TOWINGについて
サステナブルな次世代農業を起点とする超循環社会を実現する」をミッションに掲げる、2020年2月創業の名古屋大学発グリーン&アグリテックスタートアップです。地域の未利用バイオマスの炭化物にTOWINGが保有する土壌由来の微生物群を効率的に選別・培養する技術を用いて実現した農業資材である高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を開発・製造・販売および、関連する技術サービスの提供を行っています。
同技術を活用して、宇宙開発利用加速化プログラム(スターダストプログラム)にも携わっており、月面農業を実現する研究開発も行っています。
農林水産省みどりの食料システム法基盤確立認定事業者であり、2024年 農林水産省中小企業イノベーション創出推進基金事業(SBIR、フェーズ3基金事業:技術実証等)にも採択されています。
<TOWING概要>
住所:〒464‐8601 愛知県名古屋市千種区不老町1番
国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学 インキュベーション施設
代表者:西田 宏平
事業内容:宙炭の製造・販売、導入支援、宙炭の利用量に応じたカーボンクレジットの代理取得・販
売、宙炭を利用して生産した作物の販売
設立:2020年2月27日
URL:https://towing.co.jp/
d81010-53-3a7d7bc4926390d6eaea9ce3dc606598.pdf株式会社TOWING コーポレート部 広報チーム
お問い合わせフォーム: https://forms.gle/K3KxyC4WAGPbqu7M9