サカエ経済新聞

アキ・カウリスマキ最新作公開記念イベント-新栄のカフェで

「街のあかり」より

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 新栄のカフェ「Parlwr(パルル)」(名古屋市中区新栄2、TEL 052-262-3629)で7月14日、フィンランドの映画監督、アキ・カウリスマキの最新作「街のあかり」の公開を記念したイベント「HOTEL*ヘルシンキ」が開催される。

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 同作品は、アキ・カウリスマキ監督の代表作「浮き雲」「過去のない男」に続く「敗者三部作」の完結編として撮影されたという。フィンランドの普通の人々のさえない日常をうまく描いている同監督の作品は、全体的に暗いイメージでセリフも大変少ないのが特徴だが、最後には一筋の光が見えるようなストーリー展開に映画ファンのみならずファンが多い。

 イベントでは、同映画を開催する映画館「名古屋シネマテーク」(千種区今池)の仁藤さんが映画について話した後、映画の舞台・フィンランドで写真を勉強していたという水野誠司さん、初美さん夫妻によるトークショーを開催。併せて、水野夫妻が撮ったヘルシンキの写真を展示する。BGMには同カフェオーナーの新見さんや水野夫妻がセレクトした北欧のアーティストの音楽を流すほか、「ピーラッカ」というフィンランド料理も提供する。席数は約30席ほどを設ける予定。

 イベント開催について新見さんは「カウリスマキ監督の新作が上映されるということで、何かイベントをしたいと思っていた仁藤さんと、フィンランドをテーマにした写真展を開催したいと思っていた水野さんの思いが一致したことから開催に至った。たまたま水野さんもカウリスマキ監督の映画が大好きだということなので、とてもいいイベントになるのでは」と話している。

 映画については「今、北欧はデザインを中心にとても注目されており、明るく温かいイメージを持っている人も多い。しかし、アキ・カウリスマキ監督の映画はそんな華やかなフィンランドではなく、もっと現実的な部分だが、小説などを読んでイメージしていた自分の中のフィンランドのイメージにピッタリだったので、とても好きになった」(新見さん)とし、「世の中は急に明るくなるわけではないが、ちょっとしたことが幸せだと気付く男の姿にあたたかい気持ちになる」(同)と話していた。

 開場は18時、開演は18時30分。参加費は1,000円(1ドリンク付き)。名古屋地区では7月21日より「名古屋シネマテーク」で公開予定。

映画「街のあかり」オフィシャルサイトカフェ・パルル

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