名古屋テレビ塔北にある灯台を模したビル「灯台ビル」(名古屋市東区泉1)で6月21日、「灯台茶会」が開かれる。主催は、岐阜県多治見市にある工房「studio MAVO」を拠点に活動している木工作家の松本寛司さん。
仕事柄茶筒など茶道具の要望があった松本さんは、同じ碗(わん)でも茶道具のものだと価格が高いことに作り手として疑問に感じ、昔から格式が高く、道具などは工芸の極みともされるお茶について「もっと知りたい、道具のことを勉強したい」と思うようになったという。
敷居が高いと感じがちなお茶だが、サーフィン仲間でもある同ビルのオーナーが、海のビーチハウスでお茶をたててくれ気軽に楽しめる「野点」を知ったこと、「大切なのはおもてなしの心」とアドバイスがあったことが、茶会を開くきっかけになったという。
茶会は今回が2回目。松本さんが開く野点は、特別な作法を設けず道具も見立てで気軽に楽しめる茶会。参加費500円で誰でも参加できる。「道具を持っているような本格的な人、お茶を習っている人、お茶が好きな人など性別・年齢問わずお茶に興味のある人たちの出会いの場、交流の場になれば」と話す。
野外ライブなどで捨てられている多くのゴミなどを見て「遊びにもマナーが大切」とも呼び掛ける松本さん。「お茶は遊びの中にも最低限のマナーがある。マナーを守り日本の美意識を感じながら遊べば、もっと楽しくなるし現代版のお茶会として新しい形の遊びになるのでは」としたうえで、「自分は作り手として勉強できればいいし、参加する人たちもお茶をもっと知ることができたり、好きになるきっかけの場として楽しんでもらえたりすれば」とも。
開催時間は11時~15時。参加費は500円で予約不要(野点道具を持っている方は持参)。当日は、灯内のはしごを登るため、スカート・着物での参加は不可。問い合わせは松本さん(TEL 090-4191-1468)まで。